カメックス - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

カメックス [編集]

No.009 タイプ:みず
通常特性:げきりゅう(HPが1/3以下のときに水タイプの技の威力が1.5倍になる)
隠れ特性:あめうけざら(雨のときに毎ターンHPが1/16回復する)
体重  :85.5kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
からやぶ水HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
カメックス79831008510578530げきりゅう/あめうけざら
パルシェン5095180854570525シェルアーマー/スキルリンク/ぼうじん
カジリガメ9011590486874485がんじょうあご/シェルアーマー/すいすい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

初代御三家の単みずタイプ。種族値はやや耐久寄りだが、大きな偏りは無く全体的に平坦。
耐性も優秀ではあるが、ライバルの多いタイプでもあるので耐久型としての採用は稀。

前世代でからをやぶるを習得し、積みアタッカーとして大きく飛躍。
防御寄りの平坦な種族値・単みずタイプ由来の弱点の少なさから、
タスキが無くとも積む機会を作りやすい、攻撃されるまで物理・特殊の判別が難しいといった強みを持つ。

今世代でしおふきを習得可能なポケモンはカメックス以外では禁止級のカイオーガのみ(ドーブルを除く)。
上手く無傷で積むことに成功すれば凄まじい突破力を発揮する。

第九世代では、ウェーブタックル、アイススピナーを習得。
これまで技の威力不足に悩まされていた物理型が強化され、より型が読まれづらくなった。
その他、ひやみず、マッドショット等を習得。ねっとう、げきりん、アイアンテール、だいちのはどう等が没収。
これまで相手の意表を突く形での起用が多かった物理型が本格始動したことにより、全体的に強化傾向にある。



特性考察 [編集]

げきりゅう
御三家お馴染みの通常特性。発動時のハイドロポンプの威力は最大威力しおふきに匹敵する。
耐久が高めなので速効性が薄い点には注意。みがわり等で調整するのも考慮に入る。
HP残量が多いときはしおふき、大きく削れた後はハイドロポンプに切り替えるといった使い方もできる。
あめうけざら
隠れ特性。貴重な回復ソースではあるが耐久型の足しにするには効果が微量。
セグレイブのアイスボディのように、雨パのアタッカー型で相手からの確定数をずらす目的での採用となる。
ウェーブタックルの習得により、反動のケアを目的として選択することも視野になった。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。高威力・命中不安。
なみのり90(135)100-タイプ一致技。性能安定。
だくりゅう90(135)85命中↓30%タイプ一致技。中威力・命中不安。ダブルでは相手全体攻撃。
しおふき1~150
(1~225)
100-タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
おいかぜやスカーフ等と併せて。
ハイドロカノン150(225)90次ターン
行動不可
タイプ一致技。癖が強いがHPに左右されない。ラス1に。
ひやみず50(75)100攻撃↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。あめうけざらの補強にもなる。
れいとうビーム90100凍り10%対草竜。水タイプ定番のサブウェポン。
ふぶき11070凍り10%対草竜。雪で必中化。
こごえるかぜ5595相手全体
素早さ
↓100%
追加効果が優秀で抜ける相手も多い。
はどうだん80必中-水/悪や草/鋼に。
きあいだま12070特防↓10%仮想敵への確定数が変わる場合はこちらを採用。
あくのはどう80100怯み20%ドラパルトイダイトウに。
りゅうのはどう85100-対ドラゴン。等倍範囲が広い。
ラスターカノン80100特防↓10%対フェアリー。
ウェザーボール50/100
(150)
100-天候パーティに組み込むなら。
ミラーコート-100優先度-5高い特殊耐久を活かして倍返し。
テラバースト-80<120>100タイプ変動テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
対水の草や電気などが有力候補。
物理技タイプ威力命中効果解説
ウェーブタックル120(180)100反動1/3タイプ一致技。最大打点だが反動が痛い。
能動的にげきりゅうの発動を狙えるが自滅に注意。
あめうけざらなら反動を僅かながらケアできる。
アクアブレイク85(127)100防御↓20%タイプ一致技。性能安定。アクアテールも覚える。
たきのぼり80(120)100怯み20%タイプ一致技。からをやぶれば怯みも狙える。
クイックターン60(90)100自分交代タイプ一致技。攻撃しつつ交代する。あくびとの相性が良い。
アクアジェット40(60)100優先度+1タイプ一致技。先制技。タスキ潰しに。
アイススピナー80100フィールド除去対草竜。性能安定で追加効果も優秀。
れいとうパンチ75100凍り10%対草竜。フィールドを活かすなら。
ゆきなだれ60/120100優先度-4同上。後攻固定なのでからをやぶるとは相性が悪い。
いわなだれ7590怯み30%対虫飛。からをやぶれば怯みも狙える。
がんせきふうじ6095素早↓100%追加効果が優秀で無効タイプも無い。
じしん100100-対電気。水とやや範囲が被りがち。
ボディプレス80100-防御を利用して攻撃。てっぺきと相性が良いが、からをやぶるとは悪い。
しねんのずつき8090怯み20%ドヒドイデなどに。からをやぶれば怯みも狙える。
かみくだく80100防御↓20%ドラパルトイダイトウに。
ねこだまし40100優先度+3
怯み100%
タスキ潰しや、ダブルでのコンボ崩しに。
こうそくスピン50100設置物除去
素早↑100%
ステロ解除&タスキ潰し&速さ上昇。最速ならドラパルトまで抜ける。
変化技タイプ命中備考
あくび-流し技。積み技対策や、交代読みで。
てっぺき-防御を強化。物理に滅法強くなる。
からをやぶる-攻撃・特攻・素早さ2段階上昇、防御・特防1段階下降の積み技。
くろいきり-起点化回避手段。ドラゴンテールは覚えられなくなった。
しろいきり-ダブルバトルで特に効果を発揮する。
みがわり-激流のHP調整やあめうけざらでの様子見に。
ねむる-状態異常も含め全回復。カゴのみとあわせて。
いのちのしずく-回復技。ダブルバトルなら味方全体に効果が適用される。
アクアリング-回復技。まもるやたべのこしとあわせて。
ほえる-積み技対策。みがわりやフェアリーに強いが、ちょうはつで止まる。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
しおふき
ハイドロカノン
ハイドロポンプ
なみのり
だくりゅう
ウェザーボール(雨)
ウェーブタックル
アクアブレイク
たきのぼり
一致技の火力の底上げ。
テラバースト弱点の電気と草を半減しテラバーストが水への打点になる。
粉耐性も獲得。弱点が増え、フリーズドライが一貫する。
りゅうのはどう
げきりん
テラバースト
対竜、同上。両弱点を半減し、一貫性の高い竜技で切り返す。
弱点は草より少ないが、フリーズドライは一貫する。
テラバースト水への打点。からやぶ型が麻痺で機能停止しなくなる。
ふぶき
れいとうビーム
ウェザーボール(雪)
アイススピナー
対草竜。補完性は高い。
雪での防御1.5倍が能力値的に噛み合っており美味しい。ただし耐性は劣悪。一応炎は呼びにくい。
いわなだれ
ウェザーボール(砂)
テラバースト
対虫飛。テラバースト以外は物理技のみ。砂嵐で特防が1.5倍。
元の耐久数値が高めなためシナジーはある。
ただし草が一貫。
ウェザーボール(晴)
テラバースト
対草。物理型であれば火傷無効もなかなかの恩恵。
テラバースト対草。
かみくだく
あくのはどう
イダイトウドラパルトに。エスパー無効。いたずらごころによる変化技を無効に。
ラスターカノン
テラバースト
エルフーンミミッキュに。良耐性。弱点の炎は水技の存在で呼びにくい。
テラバースト解説
テラバーストしんそく・マッハパンチ等への対策。主に先制技対策でからやぶ型で使用される。
テラバースト解説
じしん
テラバースト
対電。テラバースト以外は物理技のみ。範囲は水技とやや被りがち。
きあいだま
はどうだん
ボディプレス
ドドゲザンサザンドラに。耐性的にはうまみが少なく、ふいうちを半減できることくらいか。
テラバースト解説
しねんのずつき解説
テラバースト解説

型考察 [編集]

からをやぶる特殊型 [編集]

特性:げきりゅう(推奨)/あめうけざら
性格:ひかえめ
努力値:CS252orC252、S調整、残り耐久
持ち物:しろいハーブ/いのちのたま/ラムのみ/きあいのタスキ
確定技:からをやぶる/ハイドロポンプorなみのり/れいとうビームorふぶき
選択技:はどうだんorきあいだま/あくのはどう/ラスターカノン/アクアジェット/クイックターン/ミラーコート/テラバースト

からをやぶるを積んでから攻撃するアタッカー。
特性げきりゅうで殻を破った状態なら半減でも大ダメージが狙える。

からをやぶるを使用する以上比較対象となるのはやはりパルシェンだが、複属性の有無やステータスは大きく異なるので差別化にはあまり困らない。

+  パルシェンとの比較

物理型や両刀も考えられるが、素のACの低さと水のからをやぶる使いであるパルシェンとの差別化を考えると特殊一本に絞るべき。

弱点が少ない上、耐久も高めなのでタスキを使わなくても積みやすい。
そこそこある耐久と耐性を活かすためにしろいハーブもあり。ただしいかくで暴発するため注意。
他にも異常状態を撒くタイプ(特にあくびを持つカバルドン)を起点にして返り討ちに出来るラムのみも相性がいい。

からやぶ後のすばやさについて、補正なしの場合は
無振りでマニューラ、44でテツノツツミ、68でドラパルト、124でスカーフFCロトム、220で最速100族スカーフが抜ける。
ここら辺を基準に調整するとよい。ドラパルトを強く意識するなら、68は確実に振っておきたい。因みに補正ありだと無振りでもギリギリドラパルトを抜ける。
また、準速だとスカーフ106族が、最速だとスカーフ121族まで抜ける。
Sブーストトドロクツキ等を意識する場合最速にするのも選択肢だが、あまり振らない方が下から耐えてからやぶで上を取る動きがより安定する。

からをやぶる物理型 [編集]

特性:げきりゅう(推奨)/あめうけざら
性格:いじっぱり
努力値:AS252orA252、S調整、残り耐久
持ち物:しろいハーブ/いのちのたま/ラムのみ/きあいのタスキ
確定技:からをやぶる/たきのぼりorアクアブレイクorウェーブタックル
選択技:アイススピナー/じしん/かわらわり/しねんのずつき/かみくだく/いわなだれ/アクアジェット/クイックターン

攻撃と特攻の種族値差は僅か2であるため、物理型も普通に可能。からをやぶる習得に伴い、より現実的な性能に。
基本である特殊型と比べると読まれにくさ、地面技の存在などが優位点として挙げられる。
からやぶを積むこと自体は変わらないのでちょうはつやトリル、流し技、てんねんなどに弱い点は同じ。こちらはイカサマがより痛い。
パルシェンカジリガメとは技範囲や弱点の少なさ、元の素早さで差別化できるが火力の差は歴然であり、
水タイプで上から叩くのが得意なマリルリギャラドスもいるので、あくまで意表を突く為の型であることを忘れずに。

第九世代ではウェーブタックルの習得により特殊型を上回る火力を出せるようになった。ただし、反動があるので、被弾してからからをやぶる戦術とは噛み合いが悪く、運用は思いの外難しい。ほか、アイススピナーも習得。

受け型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ずぶとい(推奨)/おだやか
努力値:HB252orHD252ベースにC調整
持ち物:たべのこし/オボンのみ/カゴのみ
確定技:なみのり
攻撃技:れいとうビームorこごえるかぜ/ミラーコート/アクアジェット/ボディプレス
補助技:てっぺき/あくび/ねむる/まもる

BD100超え、弱点2つの耐久力を活かす。
習得技や耐性を考慮すると物理受け向き。耐久目安はB特化@オボンで陽気ギャラドスのパワーウィップが確3。
からやぶ型だと難儀するミミッキュの相手がしやすい。
特殊にもミラーコートや流し技で対抗できる。

ボディプレス追加。てっぺきで耐久と火力を同時に上げられる。格闘技が欲しいならきあいだまやはどうだんよりこちら。
水技はねっとう没収によりなみのり一択。

対面操作サポート型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ずぶとい/おだやか/わんぱく
努力値:HB252orHD252ベースに調整
持ち物:たべのこし/オボンのみ
確定技:クイックターン
優先技:あくび
攻撃技:なみのり/こごえるかぜ/ミラーコート/アクアジェット/ボディプレス/ねこだまし/こうそくスピン
補助技:まもる/くろいきり

新技クイックターンを活かす。叩き台として作成。

耐久を活かして受けてから後続のエースを無償降臨させる。からやぶの存在もあって挑発が飛んできやすいので使いやすい。
カメックスが突破しにくい相手は多く受けだしされやすいので、あくびやクイックターンは良く刺さる場面が多い。
本体の火力に期待する型ではないが、身代わり破壊できる位にはAやCに振るのもあり。
シャワーズとの差別化のために、ボディプレスかねこだまし、ミラーコートのどれかは優先技に移動した方がよくないかな?

第九世代では、同じ御三家のラグラージエンペルトが同じような動きをしている。タイプこそ違えど採用枠を奪い合うライバル。ねこだましの存在などが鍵となるか。

スカーフしおふき型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しおふき/ハイドロポンプorなみのり
選択技:れいとうビーム/はどうだんorきあいだま/あくのはどう/りゅうのはどう/クイックターン

スカーフしおふきで奇襲するアタッカー。
最速でドラパルト+1なのでドラパルト抜き調整の連中に対してもワンチャンある。
クイックターン習得で対面不利ならダメージを与えつつ逃げることが可能に。対面有利なら相手の交代読みで使っても強力。

他とは違い積み技に頼らないので初速が出る。てんねんにも強い。
カメックスに出てくるピクシーは大方てんねんなので返り討ちにできるがヌオーはちょすいも普通にありうるので注意。

【ダブル】スカーフしおふき型 [編集]

特性:げきりゅう/あめうけざら
性格:ひかえめ/おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:しおふき/ハイドロポンプorみずのちかい
選択技:れいとうビーム/はどうだんorきあいだま/あくのはどう/りゅうのはどう/ウェザーボール/クイックターン

ダブルでは分散攻撃となり総ダメージはシングルより多くなりやすい。
性格・努力値や技構成はシングルのものほとんど変わらないので同じ個体を流用できる。
自身は基本的にしおふき連打。相方にねこだまし、ちょうはつ、このゆびとまれなどを使わせてサポートさせる。

すじがねいりブリジュラスはこのゆびとまれやひらいしん等の引き付けを無視してこちらに10まんボルトやかみなりを撃ってくる。
一見厄介だが特殊格闘技で殴ればあっさり葬れる。技スペは余るしラプラスにも効くので対策として採用するのは問題ない。
ただし使うとスカーフしおふきができなくなり型のコンセプト的には機能停止も同然の状態になるのでやはり相方に処理させた方が良い。もちろんそれ以前に対面させないようにするべきだが。

【ダブル】サポート基本型 [編集]

特性:あめうけざら
性格:ずぶとい/おだやか
努力値:HB252orHD252ベースにCS調整
持ち物:たべのこし/オボンのみ/ソクノのみ
優先技:ねこだまし/こごえるかぜ
攻撃技:だくりゅうorなみのりorみずのちかい/その他特殊技/ボディプレス/アクアジェット/クイックターン
補助技:まもる/てだすけ/あくび/くろいきり/いのちのしずく/あまごい/からをやぶる

サポートを基本とした型。
ねこだましを始め、味方のてだすけ・あくびでの流し・くろいきりでの相手バフ&味方デバフ解除などできることが多い。
弱点が少なく防御特防種族値が両方とも100を超えるため仕事をせず沈むことが少ないのも特徴。
からをやぶれば自分がアタッカーになることもできるがおいかぜや天候アタッカーが多いダブルではやぶっても無双できるケースは少ないのでおとなしくサポートに徹するのが懸命。

配信限定(BW2)だがこのゆびとまれを覚えている個体もいる。勿論ランクマでは使用できないので注意。

カメックスといえばからやぶやスカーフ、おいかぜからのしおふきがメジャーで、方向性が全く違うこの型は対策されづらい。
相方にアタッカー気質の低いポケモンを選べばより読まれにくくなる。


対カメックス [編集]

注意すべき点
スカーフしおふきや、げきりゅうで補強された水技が強力。
からをやぶる+激流からの全抜き体制は並大抵の耐久では止められない上に先手を取られやすくなる。
耐久力を活かしたねっとうやてっぺき、ミラーコート、あくびと絡め技も厄介。
耐久型でもボディプレスがあるとそこそこの火力を出せる。
型が豊富で何をしてくるかはわかりにくい。
対策方法
殻を破る+激流(+雨)の火力は驚異的で、半減では受け切れない事もあるため、水を無効化できるポケモンが望ましい。
基本的に元の種族値が平坦で、積みを前提にしていることが多くてんねんも有効。
ただしスカーフしおふきによる奇襲もあり、補助技も豊富なので読み間違いに注意。
水技以外の遂行速度は遅いので水無効の特性持ちでなら大幅な不利はとらないだろう。
受けるなら特性で水無効化もしくは能力変化無効化できるヌオーなどがおすすめ。

対面なら殻を破った隙に電気技・草技をぶち込む手もある。
BD↓の状態だとちからずくA特化ローブシンのかみなりパンチで確1レベルまで柔らかくなる。
ゴリランダーなら安定して対処可能。ただしからやぶ冷Bやあくびには注意。

外部リンク [編集]