セキタンザン - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

セキタンザン [編集]

No.0839 タイプ:いわ/ほのお
通常特性:じょうききかん(みず又はほのおタイプの技を受けるとすばやさが6段階上がる。)
     ほのおのからだ(直接攻撃を受けるとその相手を30%の確率でやけど状態にする。)
隠れ特性:もらいび(受けた炎タイプの技を無効化し、自身の炎タイプの技の威力が1.5倍になる。)
体重:310.5kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
炎/岩HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
セキタンザン11080120809030510じょうききかん/ほのおのからだ/もらいび
Hウインディ9511580958090555いかく/もらいび/いしあたま
マグカルゴ6050120908030430マグマのよろい/ほのおのからだ/くだけるよろい

ばつぐん(4倍)みず/じめん
ばつぐん(2倍)かくとう/いわ
いまひとつ(1/2)ノーマル/こおり/どく/ひこう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/4)ほのお
こうかなし---

特性「もらいび」の場合、ほのお無効。


第八世代出身のいわ×ほのお複合。
HPと防御が高く、物理耐久指数はかなり優秀。また、特防もそこそこあり耐性が7と多く、受け出しも得意。
攻撃・特攻共に控えめだが、一致技が抜群範囲に優れており、サブウェポンも最低限揃っている。
おにび、ステルスロックといった小技もいくつか持ち合わせ、見た目の鈍重さに反して器用なポケモン。

ただし耐性が多いとはいえ弱点はメジャー。4倍弱点を2つ抱えており役割破壊も効きやすい。
受け出しできても続く攻撃で抜群を取られ、落とされては元も子も無い。
再生技を持たず、受けて殴るタイプのアタッカーとしては火力の低さが問題となり、補強無しでは決定力に欠ける。

高い耐久種族値とタイプ相性により、ニンフィアミミッキュ等のフェアリーに圧倒的有利な点は長所。
リザードンヒートロトム等のほのおタイプも比較的余裕を持って受けられるので、
上記の難点を持ちながらメジャーなポケモンに対して意外と役割を持ちやすい。
総括してピーキーな性能の持ち主であり、各特性の発動が相手に依存する等の難点も含め、使用者の腕に大きく依存する。

第九世代では念願のパワージェムを獲得。アイテムを頼らずに威力が安定した岩特殊技を撃てるようになったのは大きい。
ねっさのだいちとメテオビームが剥奪されていたが、DLCで再習得。
ただしダイマックス廃止のためメテオビームの使用にはパワフルハーブなどでの工夫が必要となる。

新要素のテラスタルとはなかなかの好相性。
4倍弱点がなくなるほか、みずタイプになることで少ないダメージでじょうききかんの発動を狙える。
なおウインディと同様にもえつきるが没収されており、炎テラスタルで高火力炎技を連発といった戦法はとれない。

同複合としてはマグカルゴやアタッカーに向いたヒスイウインディが該当。
特に後者はいしあたまによって一致反動技を反動ダメージ無しで撃てる。
そのままアタッカーにする際は扱いづらいので上述の固有特性など搦め手を活かして差別化したい。

トロッゴンの考察はノートにあります。



特性考察 [編集]

じょうききかん
専用特性。みずかほのおの攻撃技を受けると素早さランクが6段階上昇。変化技では発動しない。
発動すると無補正無振りでも最速130族に並び、無補正28振りでドラパルトを抜くことができる。
みず技は4倍弱点であり、耐えきるには工夫が必須。イトケのみや壁、晴れ、テラスタルでダメージを軽減する、こらえるで無理やり受ける、ダブルで味方の弱いみず技を受けるなど。
ほのお技については1/4なので受け出しに使えるほか、ダブルなら特に気にせず相手に負担をかけつつ発動が狙える。
ただし全体対象のほのお技は3種類しかない。
この特性の存在により、スイッチトリパに組み込むことも可能。
トレースされると自分の攻撃で相手を超強化してしまうので注意。
ほのおのからだ
接触技を受けると30%の確率で相手をやけどにする。物理技は大半が接触技なので、自身の性能と相性が良い。
ただし最も強く誘うじしんは非接触。また、接触技を受けても発動は確率依存なので不安定。
トレースされても自身の性能を落とさないのはこの特性のみ。純粋なトリパで運用する等、じょうききかんが邪魔になる場合にも。
もらいび
隠れ特性。元々ほのおは4分の1なので無効の恩恵は乏しい。
発動時の火力は魅力的だが、元の種族値が半端なので発動してもいささか不安な数値で、汎用性でじょうききかんに劣る。
はがねタイプにテラスタルすれば弱点と耐性が元のタイプの上位互換となり、特性トレースのサーナイト対策にもなる。
ダブルバトルでは、味方のふんえんによって能動的に発動できる。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ストーンエッジ100(150)80急所率+1タイプ一致技。高威力だが命中不安。
ロックブラスト25(37)*2~590-タイプ一致技。威力不安定だが、タスキやみがわりに強い。期待値は3発。
いわなだれ75(112)90怯み30%タイプ一致技。特性発動後の怯み狙い。
がんせきふうじ60(90)95素早↓100%タイプ一致技。追加効果が優秀。サポート用。
フレアドライブ120(180)100反動1/3
火傷10%
タイプ一致技。威力は高いが、高めの耐久が犠牲になるのが痛い。
こらえるやタスキとも相性が悪い。
ほのおのパンチ75(112)100火傷10%タイプ一致技。反動は無いが威力は低い。
ヒートスタンプ40~120
(60~180)
100-タイプ一致技。重量級には刺さりにくい。
じしん100100-対炎・岩。
すなじごく3585拘束ダメ有利対面の維持や、釣り出し防止に。命中不安。ほのおのうずと選択。
ボディプレス80100防御依存対岩。Aに振っていなくてもかなり威力が出る。特殊型でも採用可能。
アイアンヘッド80100怯み30%対岩・フェアリー。じょうききかんと相性が良い。
ジャイロボール1~150100-対岩・フェアリー。トリパに組み込む場合に有用。じょうききかんとは相性が悪い。
ヘビーボンバー40~120100ちいさくなるに
必中&2倍
対岩・フェアリー。デカヌチャン(威力60)以外のフェアリーに威力120。
岩は重いポケモンが多く通りにくい。
だいばくはつ250100自分瀕死退場技。
特殊技タイプ威力命中効果解説
オーバーヒート130(195)90特攻↓↓タイプ一致技。連発は効かない。両刀・撃ち逃げ向き。
だいもんじ110(165)85火傷10%タイプ一致技。高威力・命中不安。
かえんほうしゃ90(135)100火傷10%タイプ一致技。中威力・命中安定。
ねっぷう95(142)90火傷10%タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
ほのおのうず35(52)85拘束タイプ一致技。有利対面の維持や、釣り出し防止に。命中不安。
メテオビーム120(180)90溜め技
特攻↑
タイプ一致技。実質威力240。パワフルハーブまたはみがわり前提。
パワージェム80(120)100-タイプ一致技。中威力、命中安定。
だいちのちから90100特防↓10%対炎・岩。威力重視。
ねっさのだいち70100火傷30%対炎・岩。追加効果が優秀。
ソーラービーム120100溜め技対水・岩。晴れかパワフルハーブが基本。
ねっとう80100火傷30%対地面・岩に。
テラバースト80<120>100-自身のテラスタルのタイプに変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
タールショット100専用技。相手の素早さを1段階下げ、弱点に炎を追加する。もらいびには注意。
テラスタルしたポケモンには無効だが、この技を受けてからテラスタルしても回復しない。
ステルスロック-サポート用。味方の火力補強に。
おにび85物理アタッカー対策。
こらえる-水技を受けてじょうききかんを発動させる。
きあいのタスキと役割が被るが、こちらはじゃくてんほけんと併用できる。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
だいばくはつ
こうそくスピン
のしかかり
テラバースト
大爆発による奇襲用。
フレアドライブ
ヒートスタンプ
ほのおのパンチ
オーバーヒート
だいもんじ
ねっぷう
かえんほうしゃ
メインウェポンの強化。水技のダメージを抑えつつじょうききかんと弱点保険を発動できる。
しかしこれでもアーマーガアを物理型で突破するには足りていない。
ねっとう
テラバースト
いわじめん。また、もらいびでの遂行技。
4倍弱点を消した上で、最小限の被弾でじょうききかんを発動できる。
テラバースト弱点は少ないが、元の弱点の半減は皆無。
唯一の弱点である地面が一貫するのも痛い。
ソーラービーム
テラバースト
いわみずじめんトリトドンなど呼ぶ相手に多く刺さる。
4倍弱点を消しつつ水技でじょうききかんを発動できる。もらいびなら弱点の炎技を無効にできる。
虫と飛行には一致技で弱点を突ける。
テラバーストもらいびで炎技を無効化できるが、いわかくとうが一貫する上、それ以外弱点の半減も皆無。
ボディプレス
テラバースト
いわあくノーマル。主にバンギラスに。
テラバースト地面が一貫し、明確なメリットがないため候補外。
じしん
10まんばりき
だいちのちから
ねっさのだいち
水が2倍弱点。草と氷は一致技で弱点を突ける。
テラバースト解説
テラバースト攻撃面・耐性面双方で考えても、採用理由は皆無。
テラバースト格闘と地面を半減するが岩は一貫し炎が弱点なので、もらいびでの運用に。
同タイプのウインディ(ヒスイのすがた)よりはまだ活用できる。
あくまでも受け前提なためテラバーストは不要でいい。
ストーンエッジ
いわなだれ
ロックブラスト
メテオビーム
パワージェム
メインウェポンの強化。フェアリー耐性を失い草が弱点になるのでウルガモスなどとの対面では注意。
テラバースト解説
テラバースト4倍弱点を消しつつ炎・水技どちらも半減でじょうききかんを発動できる。弱点も竜以外は炎技で対応しやすい。
テラバースト解説
ジャイロボール
アイアンヘッド
ヘビーボンバー
テラバースト
炎が弱点になるが、もらいびなら弱点を無効にできて相性が良い。ウルガモスへの遂行重視も。
テラバースト解説
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。
一致技以外の補正は1.2倍だが、オーバーヒートやだいばくはつを併用した際に融通が利きやすい。

型考察 [編集]

サイクルアタッカー型 [編集]

特性:ほのおのからだ/もらいび
性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:HA252 or AD252
持ち物:こだわりハチマキ/とつげきチョッキ/ふうせん/半減実
確定技:フレアドライブorオーバーヒート/ストーンエッジorパワージェム
優先技:じしんorだいちのちから/ステルスロック(ハチマキ・チョッキ以外)
選択技:アイアンヘッドorヘビーボンバー/ボディプレス/だいばくはつ

セキタンザンは4倍弱点2つかつ多耐性と有利不利がハッキリとしており、サイクル戦に向いている。

相性補完に優れる味方の草タイプなどと組みサイクルを回していく。
その際、ステルスロックなどがあれば徐々にHPを削れて便利。

素の火力がかなり足りないので、持ち物は火力補強アイテムを優先したいところ。

役割破壊のじしんに注意。今後の環境次第だが、地面テラバーストの可能性は考慮しておくこと。

サポート型 [編集]

特性:じょうききかんorほのおのからだorもらいび
性格:のんき/ずぶとい/わんぱく/なまいき/おだやか/しんちょう
努力値:HB252 or HD252 
持ち物:回復きのみ/ふうせん/半減実
確定技:ステルスロック/おにび
攻撃技:がんせきふうじorロックブラスト/ふんえんorほのおのうず/だいばくはつ/じならしorじしん
変化技:タールショット/まきびし/リフレクター

独自のタイプを活かして相手を流し、ステルスロックやおにびで相手サイクルへ長期的な負荷を狙う。
環境でメジャーなフェアリーほのおには概ね有利なので、独特な耐性ながら仕事ができる機会は多い。
ヒートロトムのこだわりトリックや、数は少ないがじしん持ちリザードンには注意。

じょうききかん型 [編集]

特性:じょうききかん
性格:いじっぱり/ひかえめ
努力値:H252 AorC252ベース でS調整
持ち物:じゃくてんほけん/たつじんのおび/いのちのたま/パワフルハーブ/イトケのみ
確定技(物理):フレアドライブorほのおのパンチ/ストーンエッジorいわなだれorロックブラスト
確定技(特殊):オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃ/メテオビーム(パワフルハーブ採用時)/パワージェム
優先技:こらえる/ソーラービーム(パワフルハーブ採用時)
選択技:じしんorだいちのちから/ねっさのだいち/アイアンヘッド/だいばくはつ/テラバースト/ねっとう
テラスタイプ:炎/岩/水/草/竜

ほのお技読みで出す、もしくはみず技を受けてじょうききかんを発動させ、高速アタッカーになり全抜きを狙う型。
素の攻撃・特攻種族値は80とアタッカーとしてはかなり低いので、火力強化が不可欠。
弱点が多く両刀気味のセキタンザンにはじゃくてんほけんが最適だが、四倍の水技は素で耐えられないため、発動には「こらえる」かテラスタルが必要不可欠。

攻撃・特攻の値は同じだが、物理型の場合は炎技に難があり、岩特殊技のパワージェムを習得したので特殊型の方が戦いやすいか。
物理型の場合でも役割破壊としてオーバーヒートを覚えさせるのはあり。

パワフルハーブはタイプ一致のメテオビームや自身の苦手な水や地面にソーラービームで奇襲をかけるときに。しかし1度しか発動しないため、使うタイミングに注意。

+  S調整について

【ダブル】トリルアタッカー型 [編集]

特性:もらいび/ほのおのからだ
性格:ゆうかん/れいせい
努力値:H252 AorC252
持ち物:じゃくてんほけん/いのちのたま
確定技(物理):フレアドライブorほのおのパンチ/いわなだれ
確定技(特殊):オーバーヒートorだいもんじorかえんほうしゃorねっぷう/パワージェム
優先技:こらえる
選択技:じしんorだいちのちから/アイアンヘッドorヘビーボンバー/ボディプレス/ソーラービーム/だいばくはつ

1ターン目にこらえてじゃくてんほけん発動、味方がトリックルーム始動。
2ターン目以降は鈍足を活かして暴れる。
こらえるを使う都合上、先制技に非常に弱いのが難点。
↑他のトリルアタッカーと比べて火力が低いため、火力アップのアイテムや手段は必須だが
こらえるを前提としたじゃくてんほけんは4倍技だと先制技持ちがいるだけで機能停止するため
トリルでアタッカーを任せるには、他の手段を考えたほうが良いのでは?

こらえる前提ならフレアドライブを採用せずAC252ベースの両刀もあり。

AC種族値の80という数値はアタッカーとしてはじゃくてんほけんが前提となりがちな火力であるため、単純なトリルアタッカーとしての性能はコータスに分がある。
とはいえ、コータスとは一致いわ技で違った確定数を持つことができるというセキタンザン独自の強みもある。


相性考察 [編集]

くさタイプ全般
セキタンザンは草の弱点5つ(炎氷毒虫飛)をすべて半減以下に押さえ込める。
草タイプのポケモンはセキタンザンの4倍弱点である水と地面をいまひとつにできる。
2倍弱点である格闘と岩が通ってしまうので複合タイプや3体目で補完したいところ。
ふゆうドータクン
ドータクンがセキタンザンの弱点である地面・岩技を半減し、セキタンザンはドータクンの苦手とする炎技を受けられる。
また、トリックルームで相手が炎・水技を使わなくても動ける様にしてくれるのも◎。

対セキタンザン [編集]

注意すべき点
専用特性じょうききかんは発動条件こそ難しいが、発動してしまうと非常に強力。
水は4倍弱点なので受けきれない場合も多いが、炎を受け出しされるとほぼ確実に抜かれる。
水も対面からならこらえる+じゃくてんほけんにより決定力を上げつつ素早さを上げられるので、安易な攻撃は非常に危険。
晴れ始動役と並んでいる場合、特に物理水技は一致であっても晴れ下で普通に耐えられてしまう場合があるため注意。
技範囲も広めな上にAとCが同値なので、読み勝たなければ受け出しも安定しない。
対策方法
素の決定力はそれほどでもなく、もう1つの4倍弱点である地面に対しては対策を持たない。
まともな積み技も無く、攻撃種族値も平凡なので一貫性さえ切れば全抜きされることはまず無い。
水技+先制技なら、こらえるを持っていようが比較的安全に処理することができる。アクアジェットは特に有効。

外部リンク [編集]