オーロット - ポケモン育成考察Wiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

オーロット [編集]

No.709 タイプ:ゴースト/くさ
通常特性:しぜんかいふく(手持ちに戻ると状態異常が治る)
     おみとおし(自分が場に出た時、相手の持ち物がわかる)
隠れ特性:しゅうかく(ターンの終了時、使用済みのきのみを1/2の確率で再取得する。晴れているときは必ず発動する)
体重  :71.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
草/霊HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オーロット8511076658256474しぜんかいふく/おみとおし/しゅうかく
ジュナイパー781077510010070530しんりょく/えんかく
アノホラグサ5511570807090480かぜのり/すりぬけ
ヤバソチャ71601061218070508おもてなし/たいねつ
しゅうかくHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オーロット8511076658256474しぜんかいふく/おみとおし/しゅうかく
ナッシー9595851257555530ようりょくそ/しゅうかく
Aナッシー95105851257545530おみとおし/しゅうかく
トロピウス996883728751460ようりょくそ/サンパワー/しゅうかく
オリーヴァ78699012510939510こぼれダネ/しゅうかく

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)ほのお/ひこう/こおり/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)みず/でんき/くさ/じめん
いまひとつ(1/4)---
こうかなしノーマル/かくとう

第六世代出身のゴースト×くさ複合。第九世代の同複合は自身を含め4種存在。
種族値は攻撃が高め程度でやや物足りないが、特性が優秀で変化技も豊富。アタッカー、サポーター、耐久型のいずれもこなす器用さを持つ。
多弱点・多耐性でサイクル戦向きだが、しゅうかくを生かせば居座りにも適性がある。
同複合や同特性持ちとの差別化は基本的に不要。

第九世代ではくろいきり、はたきおとすを新規習得。それぞれ耐久型やおみとおしと相性が良い。
技マシンに復活したどくどくも再習得した。
失った技に実用的なものは少なく、概ねは強化傾向。

新要素のテラスタルは不安定な自身の耐性をカバーしやすくなった点でプラス。
ゴースト以外になってのろいを積む、晴れ下で炎に強いタイプになる、特定の状態異常を無効化するなど、用途は様々。
一方相手のテラスタルによりおにび、やどりぎのタネ、どくどく等を無効にされやすくなったのはマイナス。
ちなみにテラスタル中のポケモンに対してはもりののろいは失敗するので注意。

ダイマックスの廃止により晴れ状態を展開しづらくなり、しゅうかくにとっては逆風。
ただし同時に天候を奪われづらくなっているので、悪いことばかりではない。



特性考察 [編集]

しぜんかいふく
引っ込んだ時に状態異常を回復できる。
しかしもともと粉技無効で、鈍足なのででんじはも影響は小さい。
耐久型ならどくどく、アタッカー型なら火傷の対策になるが、前者はしゅうかく+ラム(orねむカゴ)でも対策可能。
後者はほのおゴーストには上から叩かれるリスクのほうが大きく、ねっとうの習得者も減っている。
一応テラスタルでも異常対策は可能だが、そのためだけに切るかどうかは要検討。
多弱点・多耐性・鈍足を活かしてサイクル戦に導入するなら。
トレースやスキルスワップで相手に渡すと、自身のおにびやどくどくを交代で回復されてしまう。
また自分が特性を失った状態で引っ込んでも状態異常が回復しない点にも注意。
おみとおし
場に出た時に相手の持っている道具をアナウンスする。
サポート型やきのみを用いないアタッカー型で。ポルターガイストやはたきおとすと相性良好。
先発のほか、サイクルに導入する形で利用してもよい。
ダブルでは相手2体の持ち物が分かるのでより有用。
場に出た時点でアナウンスが出るため、相手にしゅうかくでないとバレる。
こちらもトレースには注意。
しゅうかく
隠れ特性。消費済みのきのみを毎ターン50%の確率で再生する。
オボンのみの回復や眠りからのラム、カゴのみ再利用でしぶとく生き延びる。
一撃で倒されると元も子もないので、出す相手と耐える攻撃は吟味したい。
完全にきのみありきなので、ほかのポケモンに持たせられないこともパーティ構築段階で考慮する必要がある。
晴れ下なら確実に発動するが、炎弱点なのでテラスタルで対策したい。
はたきおとすやどろぼう、トリックなどで消費前に失ったきのみは再生しない。特にはたきおとすは弱点なので注意。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
ウッドハンマー120(180)100反動1/3タイプ一致技。威力は高いが、反動が痛い。
ウッドホーン75(112)100HP吸収1/2タイプ一致技。威力は低いが、回復効果付き。
ポルターガイスト110(165)90-タイプ一致技。高威力だが、相手が持ち物なしだと失敗。
おみとおしと相性がいい。
ゴーストダイブ90(135)100溜め技タイプ一致技。1ターン姿を消す。まもる貫通。
しゅうかく・やどりぎのタネ・おにび等のターン稼ぎに使える。
シャドークロー70(105)100急所ランク+1タイプ一致技。威力は物足りないが、癖無く使える。
じしん100100-対炎毒鋼。草技との相性補完に優れる。ダブルバトルでは味方を巻き込む。
ドレインパンチ75100HP吸収1/2対悪鋼無。霊技との相性補完に優れる。回復効果付き。
いわなだれ7590怯み30%対炎飛虫。怯みは狙いにくい。ダブルでは相手全体攻撃。
シザークロス80100-対草悪。もりののろいと相性がよい。
どくづき80100毒30%対草妖。もりののろいと相性がよい。
はたきおとす65/97100道具排除
+威力1.5倍
ゴースト技と範囲が被るものの、追加効果は優秀。
ふいうち70100優先度+1相手が攻撃技を選んでいないと失敗。あると便利だが、読みが必要。
イカサマ95100相手の攻撃で
ダメージ計算
攻撃無振りでも使える攻撃技。物理受け用。相手の火傷はダメージに影響しない。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ナイトヘッド-100自分のLvと
同値ダメージ
攻撃・特攻無振りでも安定したダメージを与える。ノーマルには無効。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。
変化技タイプ命中解説
もりののろい100専用技。相手への妨害や、味方へのサポートに。詳細は後述。
やどりぎのタネ90ダメージ源+回復ソース。耐久型で。草に無効。
おにび85物理アタッカー対策。呼ぶ炎に無効。
どくどく90再生回復技持ちの耐久型への対策。呼ぶ毒や鋼に無効。
まもる-各種定数ダメージやねをはる、しゅうかくなどのターン稼ぎに。
ねむる-回復ソース+状態異常回復。しゅうかく+カゴのみと併せて。
のろい-ダメージ源。まもる・みがわり貫通かつ必中。霊以外にテラスタルするとAB↑S↓の積み技に。
トリックルーム-サポート用。ウッドハンマーやのろいで退場可能。
くろいきり-お互いの積みをリセット。鈍足だが、それゆえに読みが決まれば相手の戦術を即座に潰せる。
+  採用率の低い技
専用技「もりののろい」について
相手に草タイプを追加するタイプ変更技。
相手の弱点を増やす、ダブルバトルで味方に草タイプであることのメリットを与える(すいりゅうれんだなどの水半減、キノコのほうし・いかりのこななどの粉技無効)など、応用がききやすい。
またみずびたしと違いタイプを「追加する」というのがミソで、2タイプを持つ相手にかけることで一時的に3タイプを抱え込んだ状態にすることができる。
草タイプと同じ弱点を持ち、かつそれが4倍弱点である草タイプでないポケモン[1]に使用すると、弱点のタイプの技で3重に弱点が突け、8倍ダメージになる。
もりののろい→シザークロス・どくづきのコンボも可能。上手くすれば4倍弱点も狙える。
テラスタルするともりののろい状態は消える。テラスタル中のポケモンに対してはもりののろいは失敗する。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
からげんきゴースト技の無効化に。
テラバースト草技との補完に優れ、火傷も無効化できる優秀なテラスタイプ。
また、もりののろいと相性が良い。
テラバースト対炎。氷半減。フリーズドライは一貫する。
テラバーストSに振らないと麻痺無効の恩恵は少ない。
ウッドハンマー
ウッドホーン
タイプ一致技の強化。粉技耐性を維持する。
イカサマが等倍になる。虫・毒が弱点になる。
テラバースト非推奨。一応4倍狙いだが、炎が一貫する始めとして、耐性は劣悪。
ドレインパンチ範囲は地面技と被りぎみ。4倍狙いで。飛行が一貫するので注意。
どくづきどくどくの必中化。弱点二つはもともと呼びにくい。
じしん草技との補完に優れる。氷が一貫する。
テラバースト氷が一貫する。
テラバーストゴーストと悪が一貫する。主にドヒドイデモロバレルを意識するなら。
シザークロス非推奨。
いわなだれ草の苦手な相手に刺さりやすい。
ポルターガイストタイプ一致技の強化。拘束耐性を維持する。
弱点が2つのみになり、虫・毒が半減になる。
テラバーストドラゴン対策はフェアリーで良い。
はたきおとす
ふいうち
ゴーストと悪半減。いたずらごころ耐性の獲得。
テラバースト炎は一貫するが、氷・飛行が抜群から半減に。
テラバースト対悪。特にドラゴンも。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

しゅうかく型 [編集]

特性:しゅうかく

特性しゅうかくで戦う型。オーロットの戦法としては最メジャー。
努力値は耐久ベースで振り、回復力で相手の根負けを狙う。
オボンのみを持たせる場合はH252振りで実値192(16n)のほか、H220振りの実値188(16n+12)なども候補。
やけどや砂ダメージ4回分が44に対し、オボンのみ1回の回復量が47となる。

ナイトヘッド・イカサマ以外の攻撃技を搭載しない場合、Aは最低まで下げて相手のイカサマ対策を行いたい。
最低で実数値A103となり、不一致イカサマがHS振りでも40.6%~47.9%で50%を切り、一致イカサマが75%を切る。
オボンのみの仕様上残りHPが最大HPの50~75%にとどまりやすいため、このイカサマのダメージ抑制は比較的意味を成す。

のろい搭載型 [編集]

性格:ずぶとい/おくびょう/のんき
努力値:H252 BorS252
持ち物:オボンのみ
確定技:のろい/やどりぎのタネ/みがわり/まもる

のろいとやどみがで削っていく構成。主に受け系構築相手に力を発揮する型。
のろいにより、みがわり持ちにも居座りも許さない。

繰り出しは起点を作ってもらってからが主。特に麻痺やあくびを撒ける起点作り役との組み合わせが優秀。
それらを活かしてみがわりを残し、やどみがを仕掛けて回復ソースを確保。
みがわりが残っており、残りHPに余力が出たらのろいで一気に削っていく。

相手の最大HPが自身と同値以上の場合、みがわり2回の消費HP≦やどりぎ2回+オボン1回の回復HPとなるため、しゅうかくがきちんと1/2の確率で発動すれば一方的に相手を削れる。
みがわりを残している際にまもるをすることにより、しゅうかくの発動試行回数も稼げ強固となる。

S振りは先手でみがわりを張れる範囲を増やし、致命傷となる状態異常技を貰わないことが目的。
最速でS118(無振り98族相当)となり、準速65族やあまり振ってない80〜90族あたりの耐久型まで先手を取れる。
後攻とんぼがえりで疲弊させられるのを防ぐために素早さを落とす調整も一考。

やどりぎのタネが通らない草にはほぼ無力。パーティで対策することとなる。

おにび搭載型 [編集]

性格:わんぱく/しんちょう
努力値:H252 BorD252
持ち物:オボンのみ
確定技:おにび
攻撃技:ウッドホーン/じしん/いわなだれ/シャドークローorポルターガイスト/ドレインパンチ/ナイトヘッド/イカサマ
変化技:やどりぎのタネ/まもる/みがわり/トリックルーム

のろい搭載型とは異なり、どちらかというとサイクルの中で力を発揮するタイプ。
格闘意識の防御特化、水・電気意識の特防特化のどちらも可能。
特防特化にすると、特殊ATの流し際にみがわりを張ることで、物理ATにおにびを入れやすい。

のろい搭載型と同様にやどまももあり。みがわり貫通手段を持たない相手を流しやすい。

ねむる搭載型 [編集]

性格:いじっぱり/わんぱく/しんちょう
努力値:H252 AorBorD252
持ち物:ラムのみ/カゴのみ
確定技:ねむる
攻撃技:ウッドホーン/じしん/いわなだれ/ドレインパンチ/ナイトヘッド
変化技:やどりぎのタネ/おにび/まもる/みがわり/トリックルーム/どくどく

ねむるを搭載してラムのみかカゴのみを持たせ、HP回復と状態異常対策を行う。
オボンのみ以上の回復量を見込めるが、粘りすぎて落とされては元も子もないので、余裕をもって使いたい。

しゅうかく未発動時のダメージソースとして、おにび・やどりぎのタネ・どくどくのいずれかは欲しい。

イバン搭載型 [編集]

性格:いじっぱり/ゆうかん
努力値:H252 A252
持ち物:イバンのみ
確定技:こらえる/みちづれ/ポルターガイスト
選択技:おにび/のろい/どくどく/やどりぎのタネ/トリックルーム

こちらはイバン+みちづれ採用の非耐久型。
イバン先制の高威力技とこらえる収穫で圧をかける。対面を突破、消耗させて後続にみちづれを刺せると理想的。

物理アタッカー型 [編集]

特性:しぜんかいふく/おみとおし
性格:いじっぱり
努力値:HA252
持ち物:こだわりハチマキ/メンタルハーブ/オボンのみ/ラムのみ
確定技:ウッドハンマーorウッドホーン/ポルターガイスト
攻撃技:いわなだれ/じしん/どくづき/ドレインパンチ/ふいうち
変化技:おにび/のろい/やどりぎのタネ

特性しゅうかくを生かさずに戦う、スタンダードな物理アタッカー。
どちらの特性も物理技主体のオーロットには便利なのが嬉しい。

特性や耐性を考えるとサイクル戦向き。
有利な相手に出して流しつつ、一貫性の高いポルターガイストやおにび等の妨害技を入れていく。
HPに全振りすると実数値が192(16n,6n)になるため244振りに抑えるのも候補に入る。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対オーロット [編集]

注意すべき点
しゅうかく、おにび、やどりぎのタネ等により耐久力は数値以上。
一度みがわりを張られると一方的に削り切られる。
対策方法
はたきおとすが非常に有効。大ダメージに加えてきのみを消失させ、しゅうかく発動を阻止できる。
耐久型対策のちょうはつ、アンコール、こだわりトリック等も効く。
多弱点かつ中耐久低速なので、火力自慢のポケモンで上から弱点を突くのも手っ取り早い。
すりぬけシャンデラドラパルトラウドボーンのフレアソングならみがわりも貫通できる。一応ゴースト技で弱点を突かれる点に注意。

外部リンク [編集]


[1] 氷・虫・鋼のうち2タイプの複合(炎4倍)、地面・飛行・ドラゴンのうち2タイプの複合(氷4倍)、格闘×虫(飛行4倍)、エスパー×悪(虫4倍)。水・地面・飛行・ドラゴンのうち2タイプの複合は、フリーズドライで4倍ダメージ。ノーマル・氷・格闘・悪のうち2タイプの複合は、フライングプレスで4倍ダメージ。