オトシドリ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

オトシドリ [編集]

No.0962 タイプ:ひこう/あく
通常特性:はとむね(相手に防御を下げられない)
     するどいめ(命中率を下げられない・相手の回避率上昇を無視して攻撃できる)
隠れ特性:いわはこび(岩タイプの技の威力が1.5倍になる)
体重  :42.9kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
物理悪飛行HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
オトシドリ7010385608582485はとむね/するどいめ/いわはこび
ドンカラス100125521055271505ふみん/きょううん/じしんかじょう

通常時はねやすめ使用時
ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/こおり/いわ/フェアリーかくとう/むし/フェアリー
いまひとつ(1/2)くさ/ゴースト/あくゴースト/あく
いまひとつ(1/4)---
こうかなしじめん/エスパーエスパー

第九世代初出のひこう×あく複合。
特攻が低く攻撃は高めでそれ以外はほぼ均等という悪くない種族値配分だが、合計が高くないためそれぞれの数値自体もそこまで高くはない。
同複合にドンカラスバルジーナテツノコウベGファイヤーがいる。
後者2匹は特殊寄りなので特に意識する必要はなく、ドンカラスとも素早さの差や特性で差別化可能。

目を引くのは専用特性のいわはこびいわタイプの技をタイプ一致と同じ火力で使用できる。
元々等倍範囲の広い一致技と抜群範囲が優秀ないわが加わり、役割対象を大きく拡大可能。習得するいわ技も豊富。
特殊方面でもパワージェムを覚えるが、特攻が低いためわるだくみは必須。

ひこうあくタイプらしい変化技も多数習得し、起点作成から自主退場まで後続補助を一通り担える。
ひこうタイプでは珍しいステルスロックも覚え、いわに耐性のあるかくとうじめんを牽制しつつ撒くことが可能。
種族値もバランス型とはいえ素でもようきガブリアスのげきりん程度なら耐え、素早さも激戦区を幾つか上回る。
調整次第で様々な構築に取り込める器用さを備え、アタッカーとしての一面も持つサポーターとして、数値とは裏腹に完成度が高い。
ただし何でもかんでも詰め込みすぎると器用貧乏になるので、役割を明確に定めて運用するのが肝心である。
碧の仮面でダブルウイングが技マシンになり、習得者が急増したことで差別化要素をひとつ失ったのは懸念点か。

当初は全ポケモンでも珍しく「ねむる」を覚えなかったが、碧の仮面配信に伴い修正されわざマシンにて習得可能になった。

大空のヌシ撃破後に捕獲できるヌシ個体は個体値がすべてUだが、ガケガニミミズズのような特別な技は無い。
特性は一番有用ないわはこびで固定なので、すごいとっくんを施したうえで運用してもいいだろう。



特性考察 [編集]

はとむね
防御を下げられない。だが元から中程度のオトシドリの耐久を相手がわざわざ下げてくるとは考えにくく、発動しようがしまいが結局確定数が変わらないことも多い。
いわはこびを超えるほどの利点に乏しいため、いわ技を採用しない場合には選択肢になる程度。その場合でもするどいめの方がまだ汎用性があり、優先されやすい。
するどいめ
命中ランクを下げられず、相手の回避ランク上昇も無視する。
ダイマックス廃止で回避戦法は復活しているが、積み抑止のちょうはつや必中のふきとばしで対策は十分という場合も多い。
はとむねよりは能動的に発動機会を得られるため、いわ技を採用しない場合の選択肢としてはこちらが優先か。
なおすながくれゆきがくれ、ひかりのこな等のランク以外による回避率の上昇は無視できない。
いわはこび
隠れ特性。いわ技の威力が1.5倍になり、実質的に一致技として扱える。
アタッカーを任せるなら最優先で採用したい強力な特性であり、サポーターの場合でもがんせきふうじの採用時には負荷を増やせる。
なおタイプ一致補正とは別なので、いわテラスタルした場合の倍率は2倍ではなく1.5×1.5の2.25倍となる。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力
[岩運び]
命中効果解説
ブレイブバード120(180)100反動1/3タイプ一致技。高威力メインウエポン。反動が難点。
ダブルウイング40×2
(60×2)
90-タイプ一致技。タスキ持ちのキノガッサなどに。ウルガモスの場合は火傷のリスクあり。
アクロバット55/110
(82/165)
100道具消費で
威力2倍
タイプ一致技。消費用の道具としてはタスキなどが候補か。
ゴッドバード140(210)90怯み30%
急所ランク+1
タイプ一致技。パワフルハーブ前提。アクロバットでフォローできるが、技範囲的に両立は厳しい。
ふいうち70(105)100優先度+1タイプ一致先制技。相手の行動を読む必要があるが、高威力。
はたきおとす65/97
(97/145)
100道具排除タイプ一致技。サポート用。
つけあがる20(30)~100能力+1毎に
威力20加算
タイプ一致技。自身がバトン先としてアタッカーを務める場合に。
うっぷんばらし75/150
(112/225)
100-タイプ一致技。ダブルでより使いやすい。
イカサマ95(142)100-タイプ一致技。相手の攻撃力でダメージ計算。攻撃に振らない場合に。
ストーンエッジ100
[150]
80急所ランク+1高威力だが命中不安。
岩テラスタルでもマルチスケイルカイリューは確1にできない。
いわなだれ75
[112]
90怯み30%威力は落ちるが命中が多少マシ。
中速以下相手なら怯みにも期待できる。
ダブルなら相手2体攻撃。
ロックブラスト25×2~5
[37×2~5]
90-連続攻撃。いかさまダイスと合わせて。
がんせきふうじ60
[90]
95素早
↓100%
サポート用。いわはこびならダメージもそれなりに入る。
ドリルライナー8095急所ランク+1対電気・鋼。悪飛岩を半減する3系統すべてに抜群。
悪飛岩地で12タイプに抜群を取れる。
ただし、必然的にフルアタ構成になる。
とんぼがえり70100自分交代苦手な相手から撤退。
特殊技タイプ威力
[岩運び]
命中効果解説
バークアウト55(82)95特攻
↓100%
タイプ一致技。特殊への牽制に。ダブルでは相手2体攻撃。
こごえるかぜ5595素早
↓100%
ダブルでのS操作に。ダブルでは相手2体攻撃。
ねっぷう9595火傷10%物理寄りの鋼などに。ダブルでは相手2体攻撃。威力は4倍前提。
テラバースト80<120>
[180]
100-テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。
変化技タイプ命中解説
すてゼリフ100相手の攻撃・特攻を下げて撤退。起点作りに。
ステルスロック-先発に出してタスキ潰しや牽制に。一般飛行の習得者はほかにランドロスのみ。
おいかぜ-発動ターン含め4ターン味方の素早さ2倍。後続補助に。
おきみやげ100ひんしになるが相手の攻撃・特攻を2段階下げる。起点作りや起点回避に。
ちょうはつ100相手サポーターを起点化。タイプでいたずらごころを無効化できるためオーロンゲ等にも。
ふきとばし-積みへの牽制やステルスロックとのコンボに。
はねやすめ-耐久に振る場合の居座り手段。耐性が大きく変わる。
つめとぎ-数少ない積み技。ダブルウイングや岩技の命中率補強に。
フェザーダンス100相手の攻撃↓↓。物理を流したいときに。
こわいかお100相手の素早さ↓↓。おいかぜと選択。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
ふいうち
はたきおとす
つけあがる
一致技の強化。
ブレイブバード
ダブルウイング
アクロバット
一致技の強化。
ストーンエッジ
いわなだれ
がんせきふうじ
ロックブラスト
いわはこびならタイプ一致含めて補正が2.25倍になり、悪や飛行にテラスタルするより倍率が高くなる。
ただ現環境の場合、「中速低耐久の単岩タイプ」が使う岩技が通せるかといわれると微妙。
最大火力がストーンエッジの威力225なので、飛行テラスタルでのブレイブバードの威力240の方が高い。
テラバースト悪と併せた攻撃範囲が優秀。
ドリルライナー元の弱点の電・岩に耐性を得られる。氷弱点は一貫するが岩技が通る。
テラバースト対フェアリー。
テラバースト悪飛岩闘で12系統に抜群を取れる。悪が多い環境では特に有用。
岩に耐性を得られ超・飛には有効打があるが、一貫する妖には対抗手段がない点に注意。
テラバースト対水。麻痺対策にも。
テラバースト対岩。粉技対策。氷が一貫する。
テラバーストパオジアン。火傷無効。岩が一貫する。
テラバースト連撃ウーラオスのすいりゅうれんだ対策。電気が一貫する。
こごえるかぜ
テラバースト
ドオー。岩が一貫する。
テラバーストふいうちの天敵と言えるしんそくを無効。耐性補完も◎。
テラバースト対岩・フェアリー。
+  採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

先発サポーター型 [編集]

特性:いわはこび/するどいめ(がんせきふうじ不採用時)
性格:ようき
努力値:H252 A252 or S252
持ち物:メンタルハーブ/きあいのタスキ
優先技:おいかぜ/ステルスロック/ちょうはつ/おきみやげ
選択攻撃技:がんせきふうじ/はたきおとす/ダブルウイング/とんぼがえり
選択変化技:すてゼリフ

あく・ひこう由来の補助技に加えステルスロックを習得でき、先発サポートで使いたい技が一通り揃っている。
中速帯よりやや速い82族であり、相手先発サポーターに上からちょうはつを入れやすい。
自身のあくタイプによりいたずらごころ+ちょうはつを受けない点も嬉しい。
最速+おいかぜでスカーフ126族まで追い抜ける。

一方で耐久は半端な値であり、無振りでもおくびょうスカーフサーフゴーのゴールドラッシュを確定耐えする反面、
ひかえめ珠サーフゴーのゴールドラッシュだとH振りでも高乱数1(81.3%)。
弱点も多いため、不安ならきあいのタスキを持たせてやると良い。

アタッカー型 [編集]

特性:いわはこび
性格:ようき
努力値:A252 S252
持ち物:きあいのタスキ/こだわりスカーフ/いかさまダイス(ロックブラスト採用時)/とつげきチョッキ
確定技:ブレイブバードorダブルウイング/はたきおとすorふいうち/ストーンエッジorいわなだれorロックブラスト
選択攻撃技:とんぼがえり/ドリルライナー
選択変化技:すてゼリフ/ちょうはつ
テラスタイプ:飛行/悪/岩

叩き台として作成。
攻撃範囲が優秀な技で攻めるスタンダードなアタッカー。
タイプ一致の先制技や連続技があるのでタスキ、みがわりに強いのが特徴。すてゼリフやちょうはつを採用すればサポートを兼ねた動きもできる。
3タイプいずれも半減のデカヌチャンドドゲザンには交代読みでドリルライナーやとんぼがえりを入れるか、控えで対処できるようにしたい。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対オトシドリ [編集]

注意すべき点
通りがよい一致技に加え、抜群範囲の広いいわ技もタイプ一致相当の火力で撃てる。
あくタイプらしい小技も豊富で、初見ではアタッカー・サポーターの区別を付けづらい。
対策方法
素の能力値は並程度の中速中耐久。あく技は威力が低めなので、はがねなら概ね有利に渡り合える。ステロも半減。
先発で出てきた場合は大抵はサポートを担当するので、ちょうはつを撃っておけば仕事をされづらい。
なお、飛行・悪・岩すべてに耐性を持つ一般ポケモンはクレッフィデカヌチャンドドゲザンの3体。ドドゲザンはまけんきならすてゼリフにも強い。
しかし全員ドリルライナーで弱点を突かれる。採用率は低いが意識はしておこう。

外部リンク [編集]