ガブリアス [編集]
No.0445 タイプ:ドラゴン/じめん 通常特性:すながくれ(天気が「すなあらし」の時、回避率が1.25倍になる・すなあらしのダメージを受けない) 隠れ特性:さめはだ(接触技を受けると相手に最大HPの8分の1のダメージを与える) 体重 :95.0kg(けたぐり・くさむすびの威力80)
地面物理 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ガブリアス | 108 | 130 | 95 | 80 | 85 | 102 | 600 | すながくれ/さめはだ |
ランドロス(化身) | 89 | 125 | 90 | 115 | 80 | 101 | 600 | すなのちから/ちからずく |
ランドロス(霊獣) | 89 | 145 | 90 | 105 | 80 | 91 | 600 | いかく |
ドラゴン×じめんの複合タイプを持つ、第四世代出身の600族。
攻防速の揃った優秀なステータスに加え、豊富な技の選択肢も併せ持った同世代を代表する物理エース。
一致技の一貫性も高く、両方半減以下に抑える相手の弱点を突ける炎技や毒技、鋼技も覚えるため、攻撃性能は極めて高い。
その基礎スペックの高さから、第四~六世代の10年に渡りシングル対戦環境の中心に君臨し続けた実績を持つ。
現在では全体的なインフレや、苦手なポケモンが増えたことで環境の中心ではなくなったものの、完成度の高い種族値による器用さ、腐りにくさは健在。
汎用的な地面アタッカーやドラゴンアタッカーとなるライバルも増えているものの、一定の高使用率をキープしている。
かつてはパーティの絶対的なエースとしての採用が主だったが、現在は高めの種族値を活かした起点づくり型での採用も増えている。
一致技に双方とも無効タイプが存在することと、メジャーなこおりが4倍弱点であることが難点。
耐性もそこまで多くない一方、耐久種族値はドヒドイデに匹敵する。不一致2倍弱点や一致等倍程度なら無振りでもまず落ちることはない。
今作ではテラスタルによって無効タイプに変えられたり、氷テラスタルからのテラバーストを受けるなど、不意に不利な展開になる可能性が増えている。
藍の円盤の技マシンで氷タイプの連続技であるトリプルアクセルが復活したのも逆風。
しかし自身もテラスタルすることで逆に不利な状況を打開することが可能。耐性を覆す鋼や炎、耐性優秀で一致技の火力を上げるドラゴンが候補になるだろう。
テラバースト以外で有用な新規技はアクアブレイク、まきびし位。相変わらずりゅうのまいは覚えられない。
碧の仮面でスケイルショットが解禁され、素早さを上げることが可能となった。
対象技はこれのみだが、いかさまダイスを持ったガブリアスが増加傾向にある。
HOME解禁に伴ってランドロスが復帰し、あちらもダブル用で優秀なじだんだを習得するようになった。
しかし、テラスタルによる耐性変更とさめはだでスリップダメージを稼ぎやすく、独自の強みを活かしやすい。
特性考察 [編集]
- すながくれ
- 通常特性。天気がすなあらしのときに受ける技の命中率が0.8倍になる。
ひかりのこなを合わせると相手の命中率が0.72倍に。
運に左右されるが、行動の価値が高いガブリアスであれば採用圏内。
素の耐久指数も高めなので、こおり技でなければ相手の技を避ける機会も増える。
ダイマックスの廃止によりダイロックで攻撃しながら特性発動、という流れは取れなくなったため、前作よりは扱いにくくなっている。
すなあらしのダメージを無効にする効果もあるので、テラスタルでじめんタイプを失っても平気。
- さめはだ
- 隠れ特性。接触技を受けた際に相手に割合ダメージを与える。
ダイマックス技(非接触)の廃止で、こちらの特性は前作よりやや発動しやすいか。
受動的ではあるが、物理アタッカーに対し優位に立ちやすくなり、ほとんどの先制技も牽制できる。
仮想敵以外にも思わぬ勝ち筋を引き寄せることが多く、基本的にはこちらが優先。
ポリゴン2のトレースには注意。
技考察 [編集]
採用率の低い技 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
竜 | げきりん ドラゴンクロー りゅうせいぐん ドラゴンダイブ | ドラゴン技の火力を強化したいなら。耐性も実質元タイプの強化版になる。 弱点のメリットはまずまずと言った所。ただしフェアリーには変わらず注意すること。 | |
地 | じしん じだんだ | メインウエポン強化とドラゴンとしての弱点を消せる。水が抜群になるので注意。 | |
炎 | ほのおのキバ だいもんじ テラバースト | 火傷無効、氷・フェアリー半減。 威力不足になりがちな炎技の威力も補える。アーマーガア、ハッサムに。 | |
鋼 | アイアンヘッド | 弱点だった竜、氷、妖を半減しつつ、サブの鋼技の威力も上がり有利不利が逆転する。 強力ではあるが、ドラゴンタイプ鉄板のテラスタルであり採用率も高く読まれやすい。 サブにマジカルフレイムや格闘技を持つフェアリータイプも多いため気に留めておきたい。 | |
水 | アクアブレイク なみのり | 氷半減。弱点の電気・草は呼びにくく、来ても地震や炎技が刺さる。 テラスタル前にも刺さるフリーズドライ持ちには要注意。 | |
岩 | がんせきふうじ いわなだれ ストーンエッジ | サブウェポンの火力補強。耐性は劣化しがち。 一応砂嵐下の特防1.5倍とすながくれがあり、みがわりなどとのシナジーは良好。 | |
毒 | どくづき | 対フェアリー、毒と猛毒無効。鋼と違い格闘半減だが、自身がもともと持っていた耐性と特に相性が良いわけではない。 | |
電 | かみなりのキバ テラバースト | 麻痺無効になるが、元々地面複合で麻痺技は受けにくく、恩恵は小さい。 テラバーストで苦手なマリルリやアーマーガア、ヘイラッシャに打点を持てる。 | |
霊 | シャドークロー | マッハパンチやしんそくといった先制技を無効化する。ただしかげうちに弱くなる。 | |
悪 | かみくだく | いたずらごころ無効。 | |
草 | テラバースト | テラバースト採用時はみずタイプへの打点になる。 粉技無効はありがたいが、氷弱点は消えずそのほかの耐性も微妙。 虫技を覚える草タイプも少なくなく、それ以外でも不意のとんぼがえりで大ダメージを受ける事も。 | |
氷 | テラバースト | 雪で防御1.5倍。ミラーや4倍相手を強く意識するなら。だが基本的には2倍竜技で事足りるうえ、耐性はかなり劣悪。 | |
妖 | テラバースト | ドラゴン同士のミラーに強くなる。毒、鋼は地面技の通りが良いので呼びにくく相性は悪くない。 ドラゴン相手なら竜技で良いので、テラバーストの必要性は低め。 |
採用率の低いテラスタル |
型考察 [編集]
基本アタッカー型 [編集]
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252 BorD4
持ち物:きあいのタスキ/こだわりハチマキ/ラムのみ/いのちのたま/いかさまダイス
確定技:じしん/スケイルショットorげきりん
選択技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/ほのおのキバ/どくづき/アイアンヘッド
変化技:みがわり/つるぎのまい/ステルスロック
一般的なアタッカー型ガブリアス。高い素早さと威力・範囲共に優秀な一致技が武器。
相手にフェアリーがいるならげきりんを撃つタイミングは注意すること。
余った努力値4をHPに振ると実数値が8nの184となる。
やどりぎのタネや拘束技などのダメージが最大になってしまい、非効率なので防御か特防に振ること。
性格に関しては、素早さインフレによりS102の強みをかつてほど活かせなくなっているものの、環境に95〜100族のポケモンが多数存在するため、これらのポケモンをほぼ確実に抜かせるようきが基本となる。
地面/ドラゴン/岩/毒という技タイプ構成にすると地面等倍以下の鋼に対する有効打がなくなってしまう。
- きあいのタスキ
- 見えている氷技に対しての保険をかけられる。
明らかに耐えられないとわかっている攻撃に対しても確実に行動できる点は他の耐久上昇アイテムにはない長所。
この持ち物を持たせる場合は、タイマン性能を高めるがんせきふうじや、102族未満への抜き性能が期待できるつるぎのまいの優先度が高まる。
- ラムのみ
- 汎用アイテム。げきりんの混乱や、相手の状態異常技による機能停止を防げる。
ミストフィールドと異なり、ドラゴン技が妨害されないのが利点。
特に「あくび」にはあくびを使わせるターンと、あくびが「うまくきまらなかった」になるターンの2ターン分アドを取れる。
こだわりスカーフ型 [編集]
特性:さめはだ
性格:ようきorいじっぱり
努力値:AS252 BorD4/A252 素早さ耐久調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:げきりん/じしん
選択技:がんせきふうじorいわなだれorストーンエッジ/ステルスロック/アイアンヘッド/どくづき/ねごと
素早さ種族値で負けるポケモンとの対面を制する目的で採用するアイテム。
終盤の全抜き性能も高い。火力補強のために性格いじっぱりも選択肢に入る。
ただし禁止級を使えるルールで想定する場合、ようきA252振りのじしんでは無振りザシアンを確1にできない。
A200(いじっぱり252振り)のじしんでザシアンを100~119%のぴったり確1。
(耐久に振ったザシアンも多いが、参考までに)
Sランク+1の相手を死に出しから処理する場面もあるため、ようきも捨てがたい。
ステルスロックは余裕のある序盤に撃ち逃げする。
使用後は必ず引かなければならないデメリットはあるが、サイクル戦で岩抜群ポケモンの繰り出し回数を制限できるため有用。
起点作り型 [編集]
特性:さめはだ
性格:ようき/むじゃき
努力値:S252 AorC252(りゅうせいぐん採用時)
持ち物:きあいのタスキ/でんきだま
確定技:じしん/ステルスロック/なげつける(でんきだま採用時)
優先技:がんせきふうじ
選択技:げきりんorりゅうせいぐん/だいもんじ/まきびし
スタンダードな起点作り型。
素早いじめんタイプの起点作り役としてはランドロスやダグトリオもいるが、
前者にはS種族値、後者には耐久で勝っており、役割破壊の特殊炎技・特殊竜技も使える。
トップメタだった時期はやや奇襲的な型だったが、環境の推移によりアタッカーとしての採用が落ちてきてからは
「カバルドンより高い特殊耐久でサンダーより素早い」という独自の立ち位置故にこの型の需要が増えている。
【ダブル】基本アタッカー型 [編集]
特性:さめはだ
性格:ようき
努力値:AS252
持ち物:きあいのタスキ/ゴツゴツメット/ヤチェのみ/こだわりスカーフ/こだわりハチマキ/いのちのたま
確定技:ドラゴンクロー/じしんorじだんだ
選択技:いわなだれ/ほのおのキバ/まもる/つるぎのまい/どくづき
ダブル用のアタッカーの基本型。
- ドラゴン技
- ダブルのげきりんは対象がランダムなため、まもるを使った相手やフェアリーに無駄撃ちする危険がある不安定なわざとなる。
ドラゴンクローなど威力が劣るが扱いやすい技が選択されるのが基本。
ドラゴンクロー:威力80・命中100。威力が物足りないが命中安定技。ドラゴン技の中では最も採用率が高い。
- じしん
- こちらも味方に当たる・威力が下がるデメリットがあり、ダブルでは使いにくい技。ただし採用率は高い。
テレパシーやふゆう、飛行タイプを相方にするか、相方にまもるを使わせること。
グラスフィールドやワイドガードにも弱いのも難点。
- じだんだ
- じめんの単体技。威力はダブル補正時のじしんと同じだが、まもる以外で技が外れたり無効化されて失敗した場合は次の威力が二倍になる。
じしんの弱点を克服しているが、接触技なのは注意。
今作で霊獣ランドロスも習得したため、差別化になる点の一つが消えた。
- いわなだれ
- 主に飛行ポケモン・浮いてる炎ポケモン対策。
リザードンなど多くのメジャーポケモンに刺さるため、持っておきたい。
怯みも狙えるが、じしん諸共ワイドガードで凌がれてしまう点に注意。
- まもる
- こだわりアイテムでなければほぼ確定なダブルの基本技。
ただしフェイントで貫通されるので注意。
相性考察 [編集]
アーマーガアやヒードランなど鋼タイプと相性が良い。
テツノツツミ・パルシェンなどの氷・水タイプとも相性良好。
それらの弱点の岩や電気にガブリアスは耐性がある。
対ガブリアス [編集]
- 注意すべき点
- A130からのタイプ一致げきりん・じしん。高火力かつ相性補完に優れる。
岩・炎などのサブウェポンや、フェアリー対策のどくづきも完備。
持ち物もきあいのタスキやこだわりスカーフなど幅広く受けにくい。
激戦区100族を抜ける素早さを持ち、地面タイプによりでんじは無効。
無振りでもH振りFCロトムを上回るほどの耐久があるため、不一致氷技も調整次第で耐えられる。
速攻アタッカー型が大半だが、ステルスロック撒きも可能。
- 対策方法
- 一致技のドラゴン、地面には両方無効タイプが存在する。パーティ構築時点で地面、ドラゴンに一貫性を持たせないようにしておけばよい。
耐性も少なく、後出しもあまり効かないのでほぼ死に出しでしか出られない。
タイマンで勝てるポケモンを複数用意し、釘付けにするのが最善の方法であろう。
相手がつるぎのまいやがんせきふうじを使用してスカーフでないのを確認できたなら、S103以上のポケモンやスカーフ持ちで弱点を突くか、高火力一致技で負担をかけられる。対策可能なポケモン