パオジアン [編集]
No.1002 タイプ:あく/こおり 特性:わざわいのつるぎ(特性が「わざわいのつるぎ」以外のポケモンの防御が25%弱くなる) 体重:152.2kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
第九世代の準伝説である通称「四災」の一角で、あく×こおり複合。同複合にはマニューラが存在。
高速物理アタッカー気質の配分も近く、あちらと同じく種族値に対して一致技の火力が不足気味。
しかし専用特性のわざわいのつるぎが強烈。自分以外の防御が低下することで、結果的に火力が上昇。
極振りの場合は種族値換算177相当となり、威力不足を補って余りある火力を発揮できる。
一方で耐性は劣悪。物理相手には等倍なら受け出しできなくもないが、弱点が多い上にかくとう4倍が致命的。
本人も先制技を覚えるとはいえマッハパンチ、しんくうは、バレットパンチを食らえば致命傷になりかねないので、タスキに頼ることも考慮したい。
また技範囲については、タイプ一致以外はかくとう、エスパーが増える程度で、補完としては微妙。
耐性の悪さから等倍での撃ち合いには弱いので、なるべく的確に弱点を突けるように行動したい。
短所をまとめて解決できるテラスタルとの相性は良好。
耐性の悪さを改善しつつ、タイプ一致技の火力補強や攻撃範囲の拡大につながり、相手にできる範囲が増える。
また、あくタイプとしては珍しくじこさいせいを習得するので、テラスタル前提の運用なら耐久調整を施しておくのも手。
DLC第一弾のわざマシンでしんくうはが実装された。
覚えるポケモンも多くパオジアンにとっては致命傷になりうる技のため、習得者はしっかり把握しておくように。
特性考察 [編集]
- わざわいのつるぎ
- 専用特性。場にいる限り、特性がわざわいのつるぎではない全てのポケモンは、物理防御力が25%下がる。
この特性によって攻撃実数値は実質的に約1.33倍向上し、禁止伝説にも負けず劣らずの高火力を誇る。
ランク低下ではないためクリアボディなどに無効化されないが、かがくへんかガスには無効化される。
ダブルでは味方にも影響が及ぶので注意。リフレクターなどで補うか、高速物理アタッカーと組んで一気に攻めるといいだろう。
トレース等でコピー可能だが、同じ特性を持つポケモンが複数存在しても効果は重複しない。
厳密にはダメージ計算時に「物理攻撃を受ける側」の物理耐久を減少させる効果であるため、攻める側の防御実数値を参照するボディプレスの威力は低下しない。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | ![]() ![]() |
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つららおとし | 氷 | 85(127) | 90 | 怯み30% | 非接触のメインウェポン。高い素早さから怯みを狙えるが、やや命中不安。 つららばりは覚えない。 | ![]() ![]() |
アイススピナー | 氷 | 80(120) | 100 | フィールド破壊 | 少し威力は下がるが命中安定。 主にサイコフィールドが多くなるダブルバトルで使われる。 | ![]() ![]() |
こおりのつぶて | 氷 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | 先制技。スカーフや相手の先制技の読み合いに。 | ![]() ![]() |
かみくだく | 悪 | 80(120) | 100 | 防御↓20% | メインウェポン。性能安定。 | ![]() ![]() |
じごくづき | 悪 | 80(120) | 100 | 音技封じ | メインウェポン。みがわり採用時のほか、ラウドボーンや特殊虫などを意識するなら。 | ![]() ![]() |
ふいうち | 悪 | 70(105) | 100 | 優先度+1 | 先制技。スカーフや相手の先制技の読み合いに。 | ![]() ![]() |
せいなるつるぎ | 闘 | 90 | 100 | 能力変化無視 | 対氷・鋼・悪。相性補完に優れ、てっぺき等の積み技を無視できる優秀なサブウェポン。 | ![]() ![]() |
サイコファング | 超 | 85 | 100 | 壁破壊 | 対格闘。物理耐久の低下をリフレクターでごまかす相手にも。 | ![]() ![]() |
アクロバット | 飛 | 55/110 | 100 | 持ち物なし で威力2倍 | 対格闘。きのみやタスキなどと併せて。 | ![]() ![]() |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | ![]() ![]() |
ぜったいれいど | 氷 | - | 30 | 一撃必殺 | 奥の手。氷タイプとがんじょうには無効。 テラスタルで氷タイプ以外になると命中率20%になるので注意。 | ![]() ![]() |
こごえるかぜ | 氷 | 55(82) | 95 | 素早さ↓100% | サポート用。ダブル向け。 | ![]() ![]() |
バークアウト | 悪 | 55(82) | 95 | 特攻↓100% みがわり貫通 | サポート用。ダブル向け。 | ![]() ![]() |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | タイプ変動 | テラスタル中はテラスタイプの技になり、実数値が攻撃>特攻なら物理技になる。 格闘・フェアリータイプ対策に。 | ![]() ![]() |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | ![]() ![]() | ||
つるぎのまい | 無 | - | 攻撃を更に強化。先制技を持てるので、相手の先制技にも強く出られる。 | ![]() ![]() | ||
ちょうはつ | 悪 | 100 | 変化技対策。足が速いので決まりやすい。 | ![]() ![]() | ||
じこさいせい | 無 | - | 悪タイプでの習得は珍しい。まもるや交代などを読んで。タスキが復活すれば儲けもの。 | ![]() ![]() |
テラスタル考察 [編集]
ようきA252またはいじっぱりA132で採用する場合、C個体値を1以下にするとAを2段階下げられても物理テラバーストを撃てるようになる。
わざわいのつるぎにより、相手がよほど高B低Dでもなければこちらの方がダメージが出やすい。
とはいえAが2段階下がっている状態は非常に不利ではある。主に終盤意識。
タイプ | 主な技 | 解説 | ![]() ![]() |
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悪 | かみくだく じごくつき ふいうち | 一致技の補正が2倍に増加。純粋な攻撃性能の強化に。 | ![]() ![]() |
氷 | つららおとし アイススピナー こおりのつぶて | 一致技の補正が2倍に増加。純粋な攻撃性能の強化に。 A特化こおりのつぶてで無振りキノガッサが確1、ドラパルトが高乱数1、トドロクツキが中乱数1。 | ![]() ![]() |
闘 | せいなるつるぎ かわらわり | 苦手な岩や鋼への打点を強化。フェアリーは一貫する。 | ![]() ![]() |
電 | テラバースト | 弱点が少ない。麻痺対策にもなる。 あく/こおり/でんき全てを半減できるポケモンが現環境に存在しない。 | ![]() ![]() |
霊 | たたりめ テラバースト | 格闘無効をはじめとして、耐性が大幅に入れ替わる。 ふいうちより優先度が高いしんそくやはやてがえし無効、 であいがしらを半減に抑えられる。 | ![]() ![]() |
地 | テラバースト | 対炎・岩・鋼。でんじは無効。ほぼボルチェンを撃ってくるのでミライドン意識。 | ![]() ![]() |
炎 | テラバースト | 火傷を無効化できるほか、呼ぶ鋼への打点として。岩が一貫する。 | ![]() ![]() |
毒 | テラバースト | 対フェアリー。水、炎オーガポンにも。耐性が大幅に代わり、弱点となる超・地も元タイプから呼びづらい。 | ![]() ![]() |
妖 | テラバースト | 格闘と虫が半減だが、鋼が一貫する。 | ![]() ![]() |
草 | テラバースト | 連撃ウーラオスへ切り返せる。ほかヘイラッシャやマリルリにも。 ただし多弱点で、炎と虫が一貫する。 | ![]() ![]() |
岩 | テラバースト | 対炎・虫。格闘と鋼が一貫する。 | ![]() ![]() |
鋼 | テラバースト | 耐性は優秀だが、炎と格闘が一貫する。 | ![]() ![]() |
飛 | アクロバット テラバースト | 対格闘。虫も半減だが、岩が一貫する。 | ![]() ![]() |
超 | サイコファング | 両壁対策のサイコファングを強化できるほか、マッハパンチを半減。 但し耐性はフェアリーのほぼ下位互換。 | ![]() ![]() |
水 | テラバースト | 対炎・岩。 | ![]() ![]() |
無 | ギガインパクト からげんき | 高い攻撃種族値を活かして。ゴーストタイプには悪技で。 格闘が一貫するため注意。 | ![]() ![]() |
虫 | テラバースト | 通りが悪いうえ、ほかの技と範囲が被る。炎・岩も一貫するので非推奨。 | ![]() ![]() |
竜 | テラバースト | 炎半減だが、フェアリーが一貫する。 | ![]() ![]() |
ステラ | テラバースト | 複合持ちかつ高速アタッカーのパオジアンと相性がよい。 パオジアンをテラスタルで受けようとする相手に大ダメージを与えられる。 | ![]() ![]() |
型考察 [編集]
物理アタッカー型 [編集]
性格:ようき/いじっぱり
努力値:AS252/B4orD4
持ち物:きあいのタスキ/こだわりハチマキ/いのちのたま
確定技:つららおとし/ふいうち
優先技:せいなるつるぎ/こおりのつぶて/つるぎのまい
選択技:アクロバット/テラバースト/かみくだく/ぜったいれいど/サイコファング/かわらわり
パオジアンの強みを活かした素直なアタッカー型。
性質上アタッカー以外はない。
典型的なゴリ押しポケモンだが、火力が火力なので対策は困難。技範囲は確かに狭いが、氷・悪・格闘は極めて広い抜群範囲を悪の等倍でフォローする、アタッカーとしては理想的な構成であり、一切不意を突けないこと以外は問題たりえない。
サイコファングをはじめとして、小技も意外と揃っているほか、採用率は低いがタスキと相性が良いアクロバットも習得可能。
性格選択は完全に拮抗しているが、ダブルではやや陽気が優位。
テラスはイマイチ伸びきれない火力を底上げするステラ、テラバーストで弱点範囲を更に広げる電気、炎など、火力系が主流。耐性目的ではほぼ確実に飛んでくる格闘を透かすゴーストが多く、特にダブルでは支配的。
ダブルではアイススピナーやじごくづきなどサポート気質の技の習得率が伸びる特徴がある。
Hは奇数なので4はBDに回そう。
相性考察 [編集]
格闘を呼ぶため、ゴーストと組み合わせたい。当然ハバタクカミとは好相性だが、鋼が一貫する。
採用率の高い先制技はゴースト鋼で大抵受かるのでサーフゴーと組み合わせると変化技も含めてまとめて対処できる。
変わったところではヒスイゾロアークと好相性。こちらが致命傷の格闘を無効化でき、逆にこちらはゾロアークが抜群の悪を半減する。2人合わせてノーマル、ゴースト、格闘、エスパーと、4タイプも無効化できる。
アタッカーのタイプも異なり、技範囲も被らず、強烈に呼ぶ鋼(特にハッサム)を叩ける炎技を覚えるなど、お互いの弱点をうまく潰し合っており、非常に高い奇襲性能を期待できる…のだが、直接パオジアンに変身させるとわざわいのつるぎのアナウンスがない(アナウンスがかかる特性自体を持つわけではないため)という致命的な欠陥があり、運用には制限がある。また両者共に耐久が低く無効タイプ以外の耐性に乏しい為、等倍でゴリ押ししてくる相手には弱い。3匹目に数値受け出来るポケモンを控えさせるとよい。
対パオジアン [編集]
- 注意すべき点
- 理想的な耐久力を併せ持った高速物理アタッカー。
意外と硬く、意地ルカリオのバレパンでも乱数2発に抑えてくる。
こちらの物理耐久を特性わざわいのつるぎで3/4にしてくるので、数値やタイプ相性による受けが通じにくい。
技範囲は狭いがタイプ構成は理想的で抜群範囲自体が広い。ふいうちやこおりのつぶてといった先制技も充実しており、対策パターンは多いが安定して成立させるのは難しい。
高速かつ高火力なため、つららおとしによるひるみも不確定要素ながら厄介。
奥の手とも言える技のぜったいれいどもある。
ダブルではただいるだけで高いサポート性能を発揮し、ノーマルテラスタルカイリューと組み、しんそくの威力を高めてくることも。
- 対策方法
主力技が命中90のつららおとしなので、特に悪・格闘に強いポケモンであれば、諦めなければ勝ちを拾える可能性は常にある。
型がワンパターンであるため、一般的な高速物理アタッカー対策がそのまま通じる。特にステルスロックはダメージ2倍でタスキつぶしが狙えるので有効。ただし悪タイプなのでいたずらごころ耐性があるのを忘れずに。
耐性が貧弱なので、タイプ一致のマッハパンチやバレットパンチ、しんくうはで対策できる。ただ、先制技の打ち合いになる可能性が高い上、上述の通り確1の要求火力が高く、担えるポケモンは限定的。例えばキノガッサはこおりのつぶてで先に弱点を突かれるので非推奨。
また、こだわりスカーフなど、上を取れるようにしたポケモンで奇襲することも有効。S実数値が138以上のポケモンに持たせると相手が最速でも上を取ることができる。ただし、スカーフ争奪戦は激しく、パオジアンのふいうちやこおりのつぶてなど先制技も強力なため、対処としてはやや弱い。たとえばH4ハバカミは意地パオジアンのふいうちで確定1発。
いかくは有効で、特にギャラドスは後出しが安定するが、それを織り込んだ電気テラス率が高くリスク有り。ギャラドス以外だとH振りガエンでも意地パオジアンのA下降後せいなるつるぎで確定2発なので後出し不可の可能性がある。
ダブルでは隣にリキキリン、アマージョ、ハギギシリ、イエッサン@サイコメイカーを出せば先制技を牽制できる。
ただし全員パオジアンに一致弱点を突かれるので、半減実かテラスタル、まもるで場持ちをよくしたい。
尚、バンギラスはせいなるつるぎが4倍なので対策ポケモンからは外れているが、事前に特性で砂を撒いておくことでタスキを機能停止させられる。
その上でパオジアンのタスキが発動しHPが1になった際にせいなるつるぎ以外、できれば不意打ちを誘ってバンギラスを受け出せば、パオジアン対策枠のダメージを軽減できるので覚えておきたい。もちろんカバルドンでも似たようなことは出来るが、より弱点は突かれやすい。
ちなみにちゃんと耐久に振ればA特化つららおとしは低乱2、最速つららは確3。
対策ポケモンの例 |