モスノウ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

モスノウ [編集]

No.0858 タイプ:こおり/むし
通常特性:りんぷん(技の追加効果を受けない。)
隠れ特性:こおりのりんぷん(特殊攻撃のダメージを半減する。)
体重:42.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
高特殊耐久氷HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
モスノウ7065601259065475りんぷん/こおりのりんぷん
200(585)こおりのりんぷん無振り
レジアイス805010010020050580クリアボディ/アイスボディ
中速特殊氷HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
モスノウ7065601259065475りんぷん/こおりのりんぷん
200(585)こおりのりんぷん無振り
グレイシア65601101309565525ゆきがくれ/アイスボディ
ユキノオー909275928560490ゆきふらし/ぼうおん
フロストロトム506510710510786520ふゆう

ばつぐん(4倍)ほのお/いわ
ばつぐん(2倍)ひこう/はがね
いまひとつ(1/2)くさ/こおり/じめん
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第八世代出身の、固有タイプであるこおり×むし複合。種族値は特攻が高い点以外目立つところが無い。
しかし専用特性こおりのりんぷんにより特殊技のダメージを半減できる点が強烈な個性となる。
特性込みの特殊耐久はヌメルゴンを上回り、努力値振りやちょうのまい、とつげきチョッキによって更に強化できるため、特殊アタッカーに滅法強い。

一方物理耐久は並以下。更に4倍弱点の岩を含め、弱点は物理寄りのものが多い。
特にはがね相手はこちらからの有効打もほぼ皆無と非常に不利。

素早さ種族値も65と鈍足寄りであり、それでいてトリパで使うには速すぎるという半端な数値。
ちょうのまい1回では最速でも130族やドラパルトを抜けないので、処理が安定しない。
特殊アタッカー相手なら積む余裕ができるとはいえ、再生回復が無いので物理アタッカーを後出しされると退くしかなくなりがち。
これらの特徴から対面による相性の有利不利が大きく、相手の選出を読む能力が求められる。

今作ではテラスタルにより自身の弱点を変更し、更に特攻の高さを生かした新たな打点となるテラバーストを使えるため、今までにない働きが可能。
ただしモスノウを通すような構築では明らかに読まれるので、実際の戦況を見て使用するのが望ましいだろう。
また一部のパラドックスポケモンは、ブーストエナジーを持たせて元から高めのSを更に上げる可能性があり、
一度のちょうのまいから抜き性能を確保することは依然として難しい。
タイプが変われば特殊アタッカーには特防の高さを活かせるので、このあたりを意識した調整が要求されるだろう。

なお、いわ4倍ということでステルスロックでHPが1/2削られてしまう。HPは奇数に調整することを推奨。
特殊流しを目的とするならあつぞこブーツを持たせることも選択肢。
HP実数値は無振りで145、全振りで177となり、どちらの場合でも16n+1となる。
定数回復を見込まない場合、236振りでスリップダメージが最小となる。

ゆきげしき、とびつくを習得。今作ではあられがゆきに変更され仕様変更で防御を強化できる。
DLCにてウェザーボールも再習得。
フリーズドライは相変わらず覚えないが、みず相手はギガドレインで対抗可能。



特性考察 [編集]

りんぷん
技の追加効果を受けない。これ自体は優秀な特性だが、こおりのりんぷんがモスノウの個性であり採用理由に直結しているため、優先度は低い。
どうしてもねこだましで妨害されないサポート要員が欲しい等、明確な目的がある場合に選択肢に上がる程度。
今作ではおんみつマントやゴーストテラスタルなどりんぷんに頼らずともねこだましを無効にできる手段が増えたため、優先度は更に下がった。
こおりのりんぷん
隠れ特性。特殊版ファーコートであり、専用特性。
種族値上は中の上程度の特殊耐久を一気に最上級まで押し上げる、単純ながら強力な特性。モスノウのアイデンティティにして採用理由であり、基本はこちら。
かたやぶりには貫通されるが、今作に登場するかたやぶりはほぼ物理アタッカーなので影響は少ない。
防御でダメージ計算を行うサイコショック、サイコブレイクも特殊技なので半減可能。ただし物理耐久は低いので、純粋な特殊技よりは基本的にダメージが出る。
また、物理シェルアームズや物理テラバーストは分類ごと物理になるので半減できない。
自身が特殊アタッカーの性質を持つ関係上、トレースにも注意。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
れいとうビーム90(135)100凍り10%タイプ一致技。命中安定のメインウェポン。
ふぶき110(165)70凍り10%タイプ一致技。雪下で必中。
こごえるかぜ55(82)95素早↓100%タイプ一致技。居座るならちょうのまいの方が良いので、サポートや流し用。
ダブルでは相手全体攻撃。
むしのさざめき90(135)100特防↓10%タイプ一致技。みがわり貫通。
ミラーコートを無効化する悪タイプへよく効く。
むしのていこう50(75)100特攻↓100%タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。
まとわりつく20(30)100バインドタイプ一致技。4~5ターン拘束+継続ダメージ。
特殊を縛ればちょうのまいの起点にできる。
ぼうふう11070混乱30%命中不安。雨下で必中。
エアスラッシュ7595怯み30%炎タイプに通る技だが、積まないと威力不足。
ちょうのまいを積んだ後は怯みも狙える。
マジカルシャイン80100-対格闘。範囲が一致技と被り気味。
ギガドレイン75100HP吸収1/2氷技の通らない水に。貴重な回復手段。ちょうのまいとあわせて。
ウェザーボール50/100
(150)
100-天候パで採用。
テラバースト80<120>100-テラスタル中はテラスタイプの技になる。AとCを比べて高い方でダメージを与える。
ミラーコート-100優先度-5特殊技を倍返し。ちょうのまいとは相性が悪い。
物理技タイプ威力命中効果解説
とんぼがえり70(105)100自分交代タイプ一致技。物理技なので威力は期待できないが、流し性能が高いため有用。
変化技タイプ命中解説
ちょうのまい-特攻・特防・素早↑。こおりのりんぷんによって特殊相手に積みやすい。
みがわり-ちょうのまい型での状態異常対策に。
フェザーダンス100相手の攻撃↓↓。物理相手にもちょうのまいを積む隙を作れる。
おいかぜ-自身と味方の素早さを2倍にする。主にダブル用。
ワイドガード-ダブル用、先制してこちら2体を同時攻撃する技を防ぐ。
いわなだれとねっぷうを防げるが、読まれて単体技を使われると厳しい。
てだすけ-ダブル用、必ず先制し味方の技威力を1.5倍にする。
しびれごな75麻痺撒きに。
ひかりのかべ-5ターンの間、特殊攻撃のダメージを1/2にする。ダブルだと2/3。サポート向き。
リフレクター-5ターンの間、物理攻撃のダメージを1/2にする。ダブルだと2/3。物理までカバーしたいなら。
ゆきげしき-ふぶきを必中化でき、氷タイプの防御1.5倍の効果もある。
ただし氷以外のテラスタルを使うと防御アップの恩恵が消える。
オーロラベール-雪下でのみ使用可能。物理と特殊両方のダメージを1/2にする。ダブルなら2/3。
素早さ的に雪を降らす余裕はあまり無く、初手から壁を張った方が安定する。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
れいとうビーム
ふぶき
こごえるかぜ
一致技の強化。4倍弱点が消える分安定性は増す。
むしのさざめき
むしのていこう
まとわりつく
とんぼがえり
一致技の強化。氷よりはマシな耐性だが、あまり特殊受けに向くタイプではない点に留意。
テラバースト弱点の炎・鋼に耐性を得る。鋼タイプへの対抗手段が欲しいなら。
依然として弱点の岩、物理に多い地面技は受けきれないため、先制や確1を意識する必要がある。
このテラスタルにした時点でヒードランテツノドクガへの打点を持てなくなる点にも注意。
テラバーストこれも炎・鋼耐性を得る。攻撃面では炎・岩に抜群で鋼も等倍。
岩は等倍で受ける上に特殊電気や草への役割も失うので注意。
テラバースト炎と鋼に打点を持つなら。でんじはやボルトチェンジを防げる。
岩技が半減になる都合上、ステルスロック耐性も得られる。
鋼×虫複合の弱点を突けず物理鋼技は等倍、対テツノツツミも失うので注意。
ギガドレインみず。特殊受けと相性が良い。
テラバースト麻痺無効。弱点が1つになり特殊受けが安定する。
テラバースト優秀な耐性で特殊を受ける。炎には注意。
テラバースト対炎。抜群範囲が優秀だが鋼には弱いまま。
テラバースト対岩・鋼。ステルスロック半減。飛行は一貫。
テラバースト一致技と範囲が被るが、防御面は弱点の地面・エスパー共に呼びにくいのが利点。
マジカルシャイン控えのドラゴンへの妨害に。
テラバースト技範囲は広がらないがフロスト以外のロトムに対し強くなる。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。
+  使用率・採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

とつげきチョッキ型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:ひかえめ/おだやか
努力値:HC252 or HD252ベース
持ち物:とつげきチョッキ
確定技:れいとうビームorふぶき/むしのさざめき/ミラーコート
攻撃技:ギガドレイン/マジカルシャイン/ぼうふうorエアスラッシュ/とんぼがえり

こおりのりんぷん+とつげきチョッキで特殊に滅法強くした型。
H252振りでドラパルトのだいもんじが低乱数2発のため、特殊受けに恥じない性能を持っている。

ひかえめH252D124振りでサンダーのねっぷうを確3にし、残りC132振りのれいとうビームで相手無振りなら確1。
メインウエポンをふぶきにすれば相手がH252振りでも確1にしてしまう。
ここまで高くすると炎タイプの一致技でも突破困難。
例として、特化ヒードランのだいもんじをも耐え、オーバーヒートでようやく低乱数1。

ミラーコートを活かす場面も増え、ミラーコートが効かない悪タイプには虫技が通るため、対面性能が高い。
ただし、弱点技以外は微々たるダメージしか受けないので、相手の型だけでなく技選択まで読む必要がある。

ちょうのまい型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:おくびょう/ひかえめ/おだやか
努力値:CS252
持ち物:たべのこし/じゃくてんほけん/ラムのみ/回復きのみ/半減実/あつぞこブーツ/きあいのタスキ/いのちのたま
確定技:ちょうのまい/れいとうビーム
優先技:ギガドレイン
攻撃技:むしのさざめき/まとわりつく/エアスラッシュorぼうふう/ミラーコート/とんぼがえり/テラバースト
変化技:みがわり/フェザーダンス/リフレクター/ねむる
テラスタイプ:水/地面

特殊アタッカーを流す際、ちょうのまいを積んで起点にしていく。
鋼への有効打が乏しく、4倍弱点の岩・炎技はサブウェポンでの搭載率も高い事から、運用はやや難しい。
味方にそれらに強いポケモンを用意して、戦況を整えてから繰り出すといった工夫が必要だろう。
序盤のサイクル戦を想定する場合、ステルスロックが致命的になるため、あつぞこブーツを持たせるのも手。

参考までに耐久に一切振らなくても、特化サザンドラのあくのはどうが確4、H振りで乱数5発となる。
HDならば無補正メガネすら超低乱数4発(0.76%)になる。

起点づくり型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:おだやか/おくびょう
努力値:HD252をベースに調整
持ち物:ひかりのねんど/きあいのタスキ
確定技:ゆきげしきorリフレクター/ひかりのかべ/とんぼがえり
攻撃技:ふぶきorれいとうビーム/こごえるかぜ
変化技:フェザーダンス/おいかぜ

特殊型相手に出し、壁を張ってとんぼで退場。

こだわりスカーフ型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:おくびょう
努力値:CS252
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:れいとうビームorふぶき/むしのさざめき
選択技:ぼうふうorエアスラッシュ/ギガドレイン/マジカルシャイン/とんぼがえり/ミラーコート/おいかぜ

こだわりスカーフを持たせることで最速123族と同等となり、多くの相手を上から殴れるようになる。
ただし、ちょうのまい型ほどの火力は出ないので、ある程度の耐久の敵は一致弱点or不一致4倍弱点でなければ一撃で倒せないことも多い。
有利不利がハッキリしているモスノウはとんぼがえりが使いやすいが、たいしてダメージが与えられないうえスカーフ型だとバレやすくなる。

こだわりメガネ型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:ひかえめ
努力値:HC252
持ち物:こだわりメガネ
確定技:れいとうビームorふぶき(両立可)/むしのさざめき
選択技:ぼうふうorエアスラッシュ/ギガドレイン/マジカルシャイン/とんぼがえり

こおりのりんぷんによる流し性能を生かし、撃ち逃げに特化した型。
元々の特攻の種族値に眼鏡補正が合わさり、交代先への負担はかなりのものとなる。
ただし有用なサブウェポンは少なく技スペースが余りがち。相手への負担を重視したふぶきと命中安定のれいとうビームの両立も考えられる。

【ダブル】アタッカー型 [編集]

特性:こおりのりんぷん
性格:おくびょう
努力値:CS252 ベースで耐久調整
持ち物:こだわりスカーフ/からぶりほけん/じゃくてんほけん/オッカのみ/きあいのタスキ/いのちのたま/ラムのみ
優先技:ふぶき/ワイドガードorまもる
攻撃技:マジカルシャイン/ぼうふう/むしのさざめき/こごえるかぜ/れいとうビーム/ギガドレイン/とんぼがえり/りんしょう
変化技:おいかぜ/ちょうのまい

強烈な相手2体攻撃のふぶきを軸に攻めていく型。
サブウェポンのマジカルシャインも相手2体に命中。
ほか、雨下で必中のぼうふう、もう1つの一致技のむしのさざめき、対水のギガドレインなどがある。

ふぶきが相手2体両方に当たる確率は49%。
からぶりほけんを持たせた場合51%の確率で保険の効果が発動し、一気に上をとれるようになる。
不安定なのは否めないため、安定性重視+初動の隙を嫌うなら素直にこだわりスカーフを推奨。
ただし、ワイドガードやちょうのまい、おいかぜなどの変化技が使用できなくなる。

ダブルでよく使われるいわなだれを強烈に呼ぶので、こだわらないならワイドガードは入れておきたい。

【ダブル】サポート型 [編集]

特性:こおりのりんぷん/りんぷん
性格:おくびょう
努力値:HS252 ベースでBCD調整
持ち物:きあいのタスキ/からぶりほけん/オッカのみ//たべのこし
優先技:ワイドガードorまもる(両立可能)
攻撃技:ふぶき/マジカルシャイン/むしのさざめき/ぼうふう/こごえるかぜ/むしのていこう/まとわりつく/とんぼがえり
変化技:てだすけ/おいかぜ/ちょうのまい/フェザーダンス/しびれごな/リフレクター/ひかりのかべ/オーロラベール/きりばらい/ゆきげしき/ふういん

優秀な補助技を活かし味方サポートに回る型。
4倍弱点2つで有利不利がハッキリしているポケモンなので立ち回りを間違えると何もできずに死んでしまう。
おいかぜなどで最低限の仕事をしたければアイテムはタスキ推奨。

具体的な仕事としては、
味方アタッカーのてだすけ。おいかぜによるSサポート。
こごえるかぜやむしのていこうによる負担をかけながらの相手の弱体化。
ちょうのまいでSを上げて味方のりんしょう使いのサポート、草地飛超悪竜への縛り。
まもる、ワイドガード、おいかぜ、両壁、ふぶき・ぼうふう・マジカルシャインの封印。
リフレクター、ひかりのかべによる両壁貼り。あられ→オーロラベールでも同じことが可能。

もちろん上記の全ての行動を行うのは不可能なので、PT編成段階でなんの役割を持たせるか考えておく。

↑上のアタッカー型でもそうですが、ダブルであればねこだましに止められないりんぷんも候補になるのではないでしょうか?
↑初ターンのおいかぜ等を意識するのであればSの低いこいつを積極採用する理由がないが候補にはなる。
場に留まって継続的にサポートするのであれば、耐久をあげるこおりのりんぷんに軍配が上がる。


対モスノウ [編集]

注意すべき点
特性こおりのりんぷんによる非常に高い特殊耐久が厄介。
弱点を突けない特殊アタッカーだとちょうのまいの起点にされてしまう。
素の特攻も高く積みを許すとこちらに大きな負担をかけられてしまう恐れがある。
対策方法
物理耐久は脆いので物理で攻めるのが無難な対策。特に四倍になる岩・炎の物理技なら不一致でも大体一撃。
幸い一致技は半減しやすい部類であり、はがねタイプに有効な手段を持たない。
岩4倍のため事前にステルスロックを撒いておくのも有効だが、あつぞこブーツを所持していると効果がないので注意。

外部リンク [編集]