ミュウツー - ポケモン育成考察Wiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ミュウツー [編集]

No.0150 タイプ:エスパー
通常特性:プレッシャー(受けた技のPPを1多く減らす)
隠れ特性:きんちょうかん(相手は木の実を食べられなくなる)
体重  :122.0kg(けたぐり・くさむすびの威力100)
禁止伝説エスパーHP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ミュウツー1061109015490130680プレッシャー/きんちょうかん
バドレックス黒馬1008580165100150680じんばいったい
デオキシスA501802018020150600プレッシャー

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)むし/ゴースト/あく
いまひとつ(1/2)かくとう/エスパー
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

初代出身、単エスパーの禁止級伝説。ポケモンHOME解禁にともない復帰した。
高水準の特攻・素早さをもち、専用技サイコブレイクの存在により単純な特殊受けでは止められないのが持ち味。
攻撃技・補助技ともに広大なレパートリーを持ち、簡単には対処を許さず相手のペースを切り崩していく戦い方が魅力となる。

短所としては、攻防ともに不安の残るエスパー単タイプであるということ。
一致技の抜群範囲は狭く、特に禁止級解禁環境ではトップメタにはがねやエスパーが多く刺さりが悪い。
タイプ的に有利なコライドンムゲンダイナに対しても素早さの関係で必ずしも優位とは言えず、やや器用貧乏の気があることは否めない。

SV環境においては素早さのインフレが顕著で、前作より続投の黒馬バドレックスザシアンはもちろん、新たに135〜136族が大量に環境入りしたことで自慢だった素早さも信頼が置けなくなり、むしろ先制技を覚えられない欠点が露呈した形となった。
一般ポケモンであるパオジアンハバタクカミは一致で弱点を突かれる厄介な相手で、採用率も非常に高い。
他方、天敵の一角であったイベルタルが未解禁であり、ふいうちの脅威が減ったことでS操作技の採用価値が増加している。

単純なエースアタッカーとしては他に適任が多く、禁止級伝説一体のみ解禁のレギュレーションGでは初期から使用率が低迷と苦しい立ち位置にある。
特に黒馬バドレックスは攻撃性能で差をつけられており、今作ではテラスタルによって耐性の差も埋められてしまうなど採用枠・対面の両方で天敵と言える存在。
一致エスパー技の火力でこそ上回るが、あちらは通りの良い高威力の一致ゴースト技を扱うため、一貫性ではどうしても見劣りしてしまう。
あえてミュウツーを採用するならば、サブウエポンの手広さや豊富な補助技を駆使した変則的な立ち回りも可能な点を活かしたい。
複数体採用可能なルールにおいては火力のあるサポーターとしての採用が検討できるため、本格的な活躍はそれ以降となることが予想される。

第九世代ではだいちのちから、パワージェム、あくのはどう、くさわけ、ふういんを新規習得。
サブウエポンの豊富さに一層の磨きがかかった。特にじめん技は通りが良く優秀で、黒馬バドレックスとの差別化にも有用となる。
素早さインフレの影響を大きく受けていることもあり、ダメージを与えつつ加速できるくさわけも欲しい場面は出てくるだろう。
DLCではサイコノイズ・ウェザーボール・はたきおとすを新規習得、ワイドフォース・みらいよち・じこあんじ・じゅうりょくを再習得した。
回復を封じるサイコノイズは対受けループ等を重く見るなら採用も視野。これもバドレックスは習得しない。
一方でじばくを覚えられなくなり、起点作り型の自主退場手段はなくなってしまった。

2023年9月1日から開催された最強ミュウツーレイドで入手可能。隠れ特性、エスパーテラスタル、6V・性格はひかえめ。
イカサマが痛いので、物理型で運用するのでもなければ過去作で厳選した個体を使用すべき。



特性考察 [編集]

2つとも場に出た時に発動する特性なので、出た瞬間必然的にバレる。

プレッシャー
通常特性。相手から技を受けたときにPPを1多く減らす。
特性発動のアナウンス順により、対面からならスカーフを察知できる。
伝説解禁戦では本来の効果もそれなりに活きるが、禁止級としては素の耐久が高くないため何度も技を受けるにはひと工夫が必要。
きんちょうかんも強力ではないので、先発運用ならば十分候補に。
きんちょうかん
隠れ特性。場にいる限り、相手のきのみ使用を制限する。おちゃかい、ほおばるなど技による消費は防げない。
オボンのみや半減実による耐久調整、ラムのみによる状態異常回避を許さない。
フルアタ或いはそれに近い構成なら、半減実を気にせずに豊富な技範囲で弱点を突けるようになる。
元々対面性能の高いミュウツーなので、誤魔化しを許さないのは嬉しい。
ただし必ず最初に発動するため素早さ判定に使えず、ミュウツーが倒れるか交代すると無効。
完全上位特性を持つ黒馬バドレックスの存在は意識しておくように。
過去の配布(第5世代産は通常色、第6世代産は色違い)、VC、BDSPのハマナスパークで入手できるほか、通常特性の個体にもとくせいパッチを使用して変更できる。

技考察 [編集]

特殊技タイプ威力命中効果解説
サイコブレイク100(150)100相手の防御で
ダメージ計算
専用技。サイコショックの上位互換。特殊受けを突破できる。
例としてH4振りハバタクカミを無補正無振りで確1。
物理受けにはサブウェポンで弱点を突ける。
ワイドフォース80/120
(120/180)
100-一致技。条件を満たしていればサイコブレイクより高火力かつ全体攻撃。
サイコノイズ75(112)100回復封じ一致技。耐久型対策に有用だが技スペースが厳しい。
だいちのちから90100特防↓10%SVで新習得。主に対鋼。禁止級での通りが良く、補完としても優秀。
パワージェム80100-SVで新習得。対虫。
ウルガモスホウオウに4倍だが、特殊耐久を考えるとストーンエッジのほうが入る。
ぼうふう11070混乱30%命中難。雨で必中。
はどうだん80必中-悪、鋼に抜群をとれて必中。メインウェポンと合わせてエスパーに半減。
砂嵐補正込みH振りバンギラスは確2。
きあいだま12070特防↓10%高威力格闘技。命中難。砂嵐補正込みH振りバンギラスを確1。
だいもんじ11085火傷10%鋼対策。やや命中不安。
伝説戦はドラゴンが多く半減も多いので、一般ポケモンに対する遂行技として。
ドータクンサーフゴーザシアンに有効。
かえんほうしゃ90100火傷10%命中安定の炎技。HDハッサムは低乱1。
ふぶき11070氷10%ドラゴン対策。雪で必中になる。
れいとうビーム90100氷10%命中安定の氷技。レックウザランドロスに。
こごえるかぜ5595素早さ↓100%サポート用。ダブルでは相手全体攻撃。
かみなり11070麻痺30%対みず・ひこう。雨状態で必中。カイオーガに。
10まんボルト90100麻痺10%命中安定だが、伝説戦では半減が多く通りにくい。
くさむすび20-120100体重依存禁伝戦ではエナジーボールより通りやすい。グラードンカイオーガに。
シャドーボール80100特防↓20%対エスパー・ゴースト。エスパー、格闘と相性のよいサブウェポン。
あくのはどう80100怯み20%対エスパー・ゴースト。シャドーボールと違い無効タイプ無し。怯み狙いにも。
ウェザーボール50/100100-天候下で各天候に応じたタイプの威力100の特殊技になる。
天候パに組み込む場合に。
物理技タイプ威力命中効果解説
じしん100100-基本的にだいちのちからで良い。
ストーンエッジ10080急所率+1炎/飛に。パワージェムやいわなだれと選択。
いわなだれ7590怯み30%ダブルバトル用。素早いので怯みは狙いやすい。
けたぐり20~120100-エスパーを受けに来るバンギラスに。
A0無振りだと耐久無振りでも乱1なので、基本は交換読みで当てる。
かわらわり75100壁破壊サポート用。
はたきおとす65100相手道具喪失
道具持ち相手に
威力1.5倍
追加効果が優秀。黒馬バドレックスに当てられるとおいしい。
くさわけ50100素早さ↑行動保障を潰しつつS↑。とつげきチョッキと両立できる。
すばやさインフレが進んだ今世代ではあると便利な盤面も多い。
変化技タイプ命中解説
わるだくみ-C2段階上昇。一回積めば突破力大幅アップ。
めいそう-CD1段階上昇。特殊攻撃を受けつつ反撃に出る。
こうそくいどう-素早さ補強。火力や耐久振りを厚くした型で。
以前は素早さ過剰気味だったが、超高速アタッカーが頻出した現在は採用率が伸びている。
みがわり-状態異常回避やめいそうを積む隙を作れる。
ふいうちやでんじはを撃たれやすいのであれば何かと便利。
じこさいせい-回復技。めいそうを積めば半端な特殊アタッカーでは突破できなくなる。
おにびやリフレクターと合わせれば物理受けも可能。PPが減ったので注意。
トリック100130族のこだわりトリックは決まりやすい。
剣王ザシアンやお面持ちオーガポンなど、トリック無効なポケモンが相手にいる場合は慎重に。
かなしばり100みがわりと合わせて特にこだわり持ちを無力化できる。
ちょうはつ100変化技対策。素早いのでいたずらごころ持ちでもなければ先手で決めやすい。
ひかりのかべ-素早いので先発で壁張り役として使える。
リフレクター-後続へのサポートに加え物理耐久が上がるので、ふいうち・イカサマ対策としても兼用できる。
サイコフィールド-超技を強化しつつ先制技無効化。ふいうち読みで使えれば美味しい。
でんじは90自身より速い禁止伝説が増えたので有用性が向上。時々外すのが玉に瑕。
おにび85対物理で効果を発揮する。ふいうち対策としても優秀だが、たまに外れる。
ふういん-ダブル向き。技は多彩なので決めやすい。
じゅうりょく-5ターンの間、全員を強制的に接地+命中率上昇。
だいもんじやかみなり、きあいだまが命中100になる。
サイドチェンジ-ダブル用。味方を弱点攻撃から守る。今作では希少な技。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
ギガインパクト
はかいこうせん
ゴースト無効。一致技が抜群にならないため、受け用に切る。
かえんほうしゃ
だいもんじ
ウェザーボール(晴)
対虫・鋼。
ウェザーボール(雨)
テラバースト
水と炎に耐性を得られる。
10まんボルト
かみなり
麻痺無効。
エナジーボール粉技無効。サイコフィールドを踏みつつ地面・水・電気に耐性を得られる。
れいとうビーム
ふぶき
ウェザーボール(雪)
解説
はどうだん
きあいだま
攻撃面では優秀なサブウェポンでの対鋼・悪、防御面では虫や悪を半減に。弱点の一貫も無し。
テラバースト解説
だいちのちから
じしん
ミライドンや鋼対策。一致地面技は補完としても有用。
ぼうふう解説
サイコブレイク一致技強化。最高火力。
テラバースト用途が草や妖と被る。
パワージェム
ストーンエッジ
ウェザーボール(砂嵐)
解説
シャドーボール有利不利がほとんど変わらないため非推奨。攻撃範囲的にもほぼ劣化黒馬バドレックス。
テラバースト解説
あくのはどう対霊。霊と悪を半減できるが、虫が一貫する。いたずらごころ耐性の獲得。
テラバースト解説
テラバースト対悪。竜耐性も有用。フェアリー技を自力で覚えないので技範囲の拡大目的でも。
ステラテラバーストタイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。

型考察 [編集]

基本型 [編集]

性格:おくびょう/ひかえめ
努力値:C252 S252 D4 or CS調整残り耐久
持ち物:いのちのたま/こだわりメガネ/こだわりスカーフ/とつげきチョッキ/ラムのみ/半減実(カシブ・ナモ)/じゃくてんほけん
確定技:サイコブレイク
選択攻撃技:だいちのちから/きあいだまorはどうだん/シャドーボールorあくのはどう/ぼうふう/かみなりor10まんボルト/ふぶきorれいとうビーム/かえんほうしゃorだいもんじ/パワージェム/くさわけ
選択変化技:わるだくみ/めいそう/こうそくいどう/でんじは/おにび/みがわり/ちょうはつ/かなしばり/ひかりのかべ/リフレクター/トリック

第五世代から存在する典型的な特殊速攻アタッカー型。
特殊受けに通る高性能な専用技サイコブレイクを主軸に、多彩なサブウェポンで対面を制す。
パーティの重い相手にあわせて有効なサブウェポンを選択すると良い。

補助技があれば高耐久相手でも悠々突破できる。
わるだくみで突破力を上げたり、おにびでふいうちを躱すなど。

ハバタクカミバドレックス黒馬がいる第九世代現在では、カシブの実やこだわりスカーフの採用が多い。
きあいのタスキも候補になるが、ミュウツーは素の耐久力がそれなりにあるので他のポケモンに優先させるのも手。
HP124振り、もしくはB76振りでA1段階上昇ザシアンの無補正A252振りかみくだくを確定耐え。

こうそくいどうを積むパターンもあり、S無補正132振りで最速100族と同速。
S二段階上昇後、最速スカーフバドレックス黒馬抜き。
この場合C特化にすることも可能だが、通常時の素早さを考慮し、もう少しS振りするのも有効。

壁張りサポート型 [編集]

性格:おくびょう
努力値:H252orC252 S252
持ち物:ひかりのねんど/だっしゅつボタン
確定技:ひかりのかべorリフレクター(両立可)
選択肢:サイコブレイク/はどうだん/だいもんじ/れいとうビーム/でんじは/おにび/ちょうはつ

伝説ポケモンをサポートに使うという非常に贅沢な使い方だが、そこそこの耐久に高い素早さと攻撃性能ゆえの腐りにくさ、
ちょうはつやトリックをされない型の読まれにくさで、ミュウツーにしかできないサポート性能を持っている。

必ずしもひかりのかべとリフレクターを両方採用する必要はなく、あくまでパーティとの相談。

退場技のじばくは覚えなくなった。
壁張り後も高ステータスでそのまま殴っていけるので、努力値や技構成等はアタッカー寄りにしても問題ない。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ミュウツー [編集]

注意すべき点
習得する技の範囲が非常に広く、素早さ・特攻が高いうえ、型の多さもあって初見では何をしてくるのか判別がつかないことが多い。
わるだくみも習得できるため、強引な突破を許しかねない。サイコブレイクの存在もあり、特殊受けが機能しない。
対策方法
低耐久を突いて上から叩く
禁止級伝説の中では耐久が低め。それでも一般ポケモンの平均レベル以上はあるので、なるべく一致弱点の高火力で攻めたい。
以下はミュウツー側の耐久が無振りの場合を想定する。
黒馬バドレックスの無補正アストラルビット、カイオーガの無補正+雨+水テラスタルのしおふきで確1。
一般ポケモンならシャンデラの無補正シャドーボールで中乱数1発。C特化なら超高乱数1発だが、スカーフでも最速ミュウツーを抜けなくなる。
有利タイプで選出を縛る
ミュウツーが一撃で倒せるポケモンは多くないので、選出段階から縛ってやるのも手。
ディンルーは主力であるエスパー技を無効化し、特性込みで耐久力が高いので安定した対策と言える。
ミミッキュも非常に有効。

外部リンク [編集]