テツノドクガ [編集]
No.0994 タイプ:ほのお/どく 特性:クォークチャージ(場がエレキフィールドの間、またはブーストエナジーを持って場に出てから交代するまで、一番高い能力が上がる) 体重:36.0kg(けたぐり・くさむすびの威力60)
原種/パラドックス | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
テツノドクガ | 80 | 70 | 60 | 140 | 110 | 110 | 570 | クォークチャージ |
チヲハウハネ | 85 | 135 | 79 | 85 | 105 | 81 | 570 | こだいかっせい |
ウルガモス | 85 | 60 | 65 | 135 | 105 | 100 | 550 | ほのおのからだ/むしのしらせ |
ウルガモスに似たパラドックスポケモン。ほのお×どく複合。
タイプが同じエンニュートよりも耐久・火力ともに上回り、素早さもやや劣る程度。
全体的にはウルガモスの長所・短所をそれぞれ更に伸ばした形だが、原種の代名詞ともいえるちょうのまいを習得できない。
火力の底上げはクォークチャージか、ほのおのまいやチャージビームに頼ることになる。
特性の場合は持ち物を埋めるかエレキフィールドにする手間が必要。技の場合は確実性に欠け、癖の強さは否めない。
おにびなどの有用な変化技はまともに習得しない一方で、攻撃技のラインナップは優秀。
一致技はもちろん、サブウェポンもはがね、フェアリー、でんきと豊富。
ただしどく技は範囲が狭く、半減もほのおと被るため、ほのおやドラゴン、フェアリー向けへの搭載となる。
くさ技も覚えるが、じめん、いわ相手は物理耐久の低さもあって、テラスタルを切らないと基本的に不利。
HOME解禁で復帰したヒードランにも、テラバーストを除けばほうでんくらいしか有効打がない。
元々相性のはっきりしたタイプであることを考えると、サイクル戦に組み込んでの運用が基本となるだろう。
ただしその場合、ブーストエナジーを持たせての特性発動と相性が悪い点には留意が必要。
テラスタルは半減範囲の広い優秀な耐性を捨てる一方、目立つ短所も潰しやすい。
前述のとおり習得技のタイプが広めなので、テラバーストに頼らずに役割対象を広げることが可能になる。
クォークチャージを活かした居座りを想定する場合、テラスタルを切ることを常に選択肢に入れておきたい。
碧の仮面で新たにどくどくを習得。特殊受けを強引に突破する手段を得た。
藍の円盤ではメテオビームを獲得。パワフルハーブ前提だが火力の上昇割合はクォークチャージ+ブーストエナジーよりも上。
特性考察 [編集]
- クォークチャージ
- 基本仕様
- 隠れ特性や第2特性は存在せず、これのみ。
場がエレキフィールドであるか、持ち物がブーストエナジーである時に、HP以外の一番高い能力に補正がかかる。
両方の条件を同時に満たしてもフィールドによる発動が優先され、一度に2回発動することはない。
補正倍率は攻撃、防御、特攻、特防の場合は1.3倍、素早さのみ1.5倍。ランク補正ではないのでてんねんの影響を受けない。
実数値が最高値になるものが2つ以上ある場合、優先度がA>B>C>D>Sで設定されており、優先度の高い能力が補正対象になる。(例:AとSが最高値ならAが上昇)
ブーストエナジーは消費アイテム扱いなので、一度発動した後に引っ込んでもう一度場に出ても再発動できない。
ただし発動トリガーはエレキフィールドが優先されるため、エレキフィールド下で繰り出せばフィールドが変わるまでブーストエナジーは消費されない。
トレース・なりきりによる特性コピーや、スキルスワップによる特性の入れ替えはできない。Ver.3.0.0で特性の書き換えや無効化は可能になった。
またこの特性を持つポケモンにトリックなどでブーストエナジーを渡したり奪うことはできないので注意。特性が書き換え・無効化を受けている場合も同様。 - 個別考察
- テツノドクガの場合は防御以外のいずれかを伸ばせる。
ただし特防か素早さを強化する場合、上昇補正+252振りしたうえで、特攻の実数値を177(無補正132振り)に抑える必要がある(種族値換算で125相当)。
攻撃に至ってはいじっぱりA252C0かつ特攻個体値9以下のみという条件であり、まともな物理技もフレアドライブしかないため、候補外。
技考察 [編集]
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
オーバーヒート | 炎 | 130(195) | 90 | 特攻↓↓ | タイプ一致技。連発には向かない。撃ち逃げ向き。 | |
だいもんじ | 炎 | 110(165) | 85 | 火傷10% | タイプ一致技。高威力・命中不安。 | |
かえんほうしゃ | 炎 | 90(135) | 100 | 火傷10% | タイプ一致技。中威力・命中安定。 | |
ほのおのまい | 炎 | 80(120) | 100 | 特攻↑50% | タイプ一致技。確実ではないが、積みながら殴れる。 | |
ねっぷう | 炎 | 95(142) | 90 | 火傷10% | タイプ一致技。ダブルでの範囲攻撃に。 | |
ヘドロウェーブ | 毒 | 95(142) | 100 | 毒10% | タイプ一致技。ダブルでは味方を巻き込む。ヘドロばくだんは覚えない。 | |
アシッドボム | 毒 | 40(60) | 100 | 特防↓↓100% | タイプ一致技。擬似的な火力補強。特殊受けの突破や流しに。 鋼が出てきにくいので交代読みでも撃ちやすい。 | |
エナジーボール | 草 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対水、岩、地面。両一致技との相性補完に優れる。 | |
むしのさざめき | 虫 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対超・悪。みがわり貫通。 | |
ラスターカノン | 鋼 | 80 | 100 | 特防↓10% | 対岩・妖。キョジオーンやハバタクカミに。 | |
マジカルシャイン | 妖 | 80 | 100 | - | 対竜。バンギラスやサザンドラに。 | |
サイコキネシス | 超 | 90 | 100 | 特防↓10% | 対毒、格闘。キラフロルやテラキオンに。 | |
ほうでん | 電 | 80 | 100 | 麻痺30% | 草等倍の一部の水に刺さるが、ピンポイント気味。ダブルでは味方を巻き込む。 麻痺の追加効果目的で採用されることが多い。 | |
ぼうふう | 飛 | 110 | 70 | 混乱30% | 対格闘。高威力・命中難。雨下で必中だが、炎技との相性が悪い。 | |
メテオビーム | 岩 | 120 | 90 | 特攻100%↑ | 対炎・飛。げんしのちからは覚えない。 パワフルハーブ前提の採用になるが、炎オーガポンにテラス前もテラス後も一貫している。 | |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | タイプ変動 | テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 | |
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ニトロチャージ | 炎 | 50(75) | 100 | 素早さ↑100% | タイプ一致技。殴りつつ積める。 | |
とんぼがえり | 虫 | 70 | 100 | 味方交代 | 攻撃しつつ交代。タスキやがんじょうを潰しつつ有利対面を作れる。 | |
とびかかる | 虫 | 80 | 100 | 攻撃↓100% | 殴りつつ相手の攻撃を下げられる。 | |
とびつく | 虫 | 50 | 100 | 素早さ↓100% | 殴りつつ相手の素早さを下げられる。ニトロチャージと選択。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
こうそくいどう | 超 | - | 素早さ2段階上昇。突破力に磨きがかかる。原種ウルガモスと違い、ちょうのまいは覚えない。 | |||
きんぞくおん | 鋼 | 85 | 特防2段階低下。火力補強や流しに。のどスプレー対象技。 通常はアシッドボムで良いが、おんみつマントを気にするなら。 | |||
エレキフィールド | 電 | - | 特性発動とねむり耐性を得たい場合、または後続に未来パラドックスポケモンがいる場合に。 | |||
あさのひざし | 無 | - | 回復技。晴れ下では効果増大。天候上書きに注意。 | |||
どくどく | 毒 | 90 | 一致で必中。受けに来た耐久ポケモンに。 あさのひざしと併せて自身で耐久を仕掛ける選択肢もある。 | |||
どくびし | 毒 | - | サイクル戦の火力補強やタスキ潰しに。どくどくと選択。 | |||
ふきとばし | 無 | - | どくびしとあわせて。不利対面のリセットや起点化回避策としても。 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
炎 | オーバーヒート だいもんじ かえんほうしゃ ほのおのまい ねっぷう | 一致火力及び最大火力上昇。シンプルに強力。 | |
毒 | ヘドロウェーブ アシッドボム | 一致火力上昇。対フェアリー意識なら。アシッドボムの威力が補正込みで120に上昇する。 | |
草 | エナジーボール | 粉技無効。耐性が大きく変わり、苦手だった水地岩に強く出られるようになる。 | |
妖 | マジカルシャイン | 対ドラゴン。 | |
地 | テラバースト | 対ヒードラン。チョッキでも持ち物補正無しテラバーストで確1。 但し水が一貫し、ほかの耐性も微妙になる点に注意。 | |
水 | テラバースト | 対地面、岩。ヒードランもチョッキ無しH252までならC特化1.3倍テラバーストで確1。 水を半減しつつ炎・氷耐性も維持する点で耐性は悪くない。 | |
飛 | ぼうふう エアスラッシュ | 苦手なじめんをすかせる。いわには弱いまま。 | |
霊 | テラバースト | 対エスパー。 | |
悪 | テラバースト | 苦手なエスパーをすかせ、こちらもテラバーストで弱点を突ける。 | |
氷 | テラバースト | 対ドラゴン。C1.3倍テラバーストで無振りマルチスケイルカイリューを確1。 ディンルーにも眼鏡をもたせれば役割を持てる。 岩が一貫するのをはじめとして、耐性は劣悪になる。 | |
ステラ | テラバースト | タイプはそのままに、各タイプの技の威力を1度だけ強化する。 | |
闘 | テラバースト | ||
超 | サイコキネシス | 耐性が非常にアウト。 | |
竜 | テラバースト | 岩以外のオーガポン対策にはなるが、本当にそれだけ。 | |
岩 | メテオビーム テラバースト | 対ウルガモス。 | |
鋼 | ラスターカノン | 対セグレイブ。 |
採用率の低いテラスタル |
型考察 [編集]
特殊アタッカー型 [編集]
特性:クォークチャージ
性格:おくびょうorひかえめ
努力値:CS252 or HS252
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/とつげきチョッキ/ブーストエナジー/パワフルハーブ
確定技:オーバーヒートorほのおのまいorかえんほうしゃorだいもんじ
優先技:アシッドボムorヘドロウェーブ
攻撃技:エナジーボール/ほうでん/むしのさざめき/マジカルシャイン/サイコキネシス/ぼうふうorエアスラッシュ/とんぼがえり/ニトロチャージ/メテオビーム/テラバースト(水・地面)
変化技:みがわり/こうそくいどう/あさのひざし/ひかりのかべ
素直に火力道具を持たせたり、特攻側に特性補正を掛けることで、破壊力を重視した型。
現環境の一般ポケモン3位の特攻からタイプ一致技と豊富なサブウェポンを放つため、安易な受けを許さない。
タイプ相性から半減受けを行いやすく、サイクル戦にも向く。
サイクル前提で起用する場合、持ち物はブーストエナジー以外にすること。
メガネ運用でもオーバーヒートとほのおのまいの両採用は十分あり。
相手の交代先に致命傷を与えたい場合など瞬間火力重視の前者と、引けない場面や安定重視で使う後者で、状況に応じて使い分けられる。
メテオビーム採用ならパワフルハーブ必須。
ブーストエナジー素早さ強化アタッカー型 [編集]
特性:クォークチャージ
性格:おくびょう
努力値:C132S252残り耐久 or HS252
持ち物:ブーストエナジー
確定技:かえんほうしゃorだいもんじorほのおのまい
優先技:アシッドボム(推奨)orヘドロウェーブ
攻撃技:エナジーボール/ほうでん/むしのさざめき/マジカルシャイン/サイコキネシス/ぼうふうorエアスラッシュ/オーバーヒート/とんぼがえり
変化技:みがわり/あさのひざし/ひかりのかべ
素早さと特攻を調整することで、素早さにクォークチャージの能力上昇を掛ける型。
素早さに対する補正のみ1.5倍になるため実値267となり、これを準備無しで抜かせるのはスカーフ持ちのみになってくる。
ブーストエナジーの効果は引くと消えてしまうが、素の素早さは高いので引いても抜かせる範囲は広い。相手の構成を見つつ柔軟に。
努力値が余った分を耐久に振ることで、先制技に対して強くなれる。
毒技は範囲が狭く、火力系の道具を持てない都合上、ヘドロウェーブで確1を取るのも難しい。
そのため、様子見や特殊受けの突破にも使えるアシッドボムの方が優先度が高い。
相性考察 [編集]
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対テツノドクガ [編集]
- 注意すべき点
- 炎タイプ、毒タイプともにトップクラスの火力。高めの素早さから高威力の一致技を撃ってくる。
ウルガモスと違いちょうのまいこそ無いが、アシッドボムで特殊受けを無理やり崩してくる。
サブウェポンの幅が非常に広く、あらゆる相手に対応してくる。
高い特防を持ち、あさのひざしも覚えるため、持久戦にも強い。
- 対策方法
- じめん技が4倍だが、相手も当然それは把握しているので、交代やテラスタルで対応してくる可能性が高い。
ドラパルトなど素の素早さが上回るポケモンで高火力の物理技を使うのが手っ取り早い。
サイコショックも非常に効果的。物理耐久が低く、悪や鋼にテラスタルする可能性も低いので、致命傷を与えやすい。