ディアンシー [編集]
No.0719 タイプ:いわ/フェアリー 通常特性:クリアボディ(相手に能力ランクを下げられない) 体重 :8.8kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
第六世代の幻のポケモンであり、数少ないいわ・フェアリー複合を持つポケモン。
設定上同種である同複合のメレシーの攻撃・特攻種族値にそれぞれ50ずつ足したステータスとなっている。
攻撃の相性補完に優れた複合タイプであり、対鋼となる地面技が入れば申し分ない。
岩+フェアリー+地面でふゆうドータクン・どしょくミミズズ以外の全ポケモンに等倍以上。
ただし攻撃面の種族値は禁止級としては平凡で、耐久もALL100族と同等で数値ほど固くなく、鈍足も相まって等倍での撃ち合いは辛い。
豊富な変化技を絡めながら的確に弱点を突く、サポーター兼アタッカーとしての運用がメインになる。
専用技「ダイヤストーム」は命中安定・高威力の物理岩技で、50%の確率で防御が2段階上昇する優秀な技。
2体同時攻撃なのでダブルでも強力。特性のクリアボディとも噛み合っており、相性の良いボディプレスも覚える。
現環境の禁止級フェアリーは、せいれいプレート持ちアルセウス、マギアナ、ザシアンがいる。
ほかのタイプにもなれるアルセウスや、純粋な高速物理アタッカーであるザシアンについては特に差別化を意識する必要はない。
マギアナは種族値傾向がやや似ており、特殊火力や耐性が優秀なので、こちらは物理技と攻撃範囲を活かしたい。
第九世代ではじならし、まきびし、ラスターカノンを習得。DLCではミストバーストとじゅうりょくを再習得。
一方でマジカルフレイム、メテオビーム、サイドチェンジといった有用な技が剥奪され、やや小回りが利きづらくなった。
テラスタルとの相性はまずまず。
4倍弱点の解消や攻撃範囲の拡大に活かせるが、独特の複合による耐性を捨てることになるので一長一短。
特性考察 [編集]
- クリアボディ
- 隠れ特性はなく、これのみ。相手の技やいかくなどによる能力低下を防ぐ。
ディアンシーには直接関係ないが、自分の技による能力低下は防げない。ダブルで相方にスキルスワップで渡す際は注意。
かたやぶりで貫通されるのは忘れずに。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ダイヤストーム | 岩 | 100(150) | 95 | 防御↑↑50% | 専用技。命中安定の岩技。物理耐久を補える。特殊型でも候補。 ストーンエッジはこちらに比べ命中率低下に見合った急所率ではない上に、 こちらは防御上昇率がエッジ急所率の2倍でしかも2段階上昇は超優秀と、 以上からパワフルエッジ以上に差別点のない完全下位互換なので100%候補外。 | |
がんせきふうじ | 岩 | 60(90) | 95 | 素早さ↓100% | サポート用に。 | |
じゃれつく | 妖 | 90(135) | 90 | 攻撃↓10% | タイプ一致技。偶に外す。 | |
ボディプレス | 闘 | 80 | 100 | 自分の防御で ダメージ計算 | 対氷鋼岩。ダイヤストームと相性が良い。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 | 命中 | 効果 | 解説 | |
ムーンフォース | 妖 | 95(142) | 100 | 特攻↓30% | タイプ一致技。多くの伝説ドラゴンへの有効打になるメインウエポン。 | |
マジカルシャイン | 妖 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。ダブルでは相手全体攻撃。 | |
ドレインキッス | 妖 | 50(75) | 100 | HP吸収3/4 | 第九世代で新規習得した吸収技。積み技と相性が良い。 特殊技だが、接触技である点に注意。 | |
ミストバースト | 妖 | 100/150 (150/225) | 100 | 使用後瀕死 MF下で威力1.5倍 | サポート後の退場に。 | |
パワージェム | 岩 | 80(120) | 100 | - | タイプ一致技。性能安定。メテオビームは過去作限定。 | |
だいちのちから | 地 | 90 | 100 | 特防↓10% | 岩とフェアリーを半減する鋼への有効打。火力は控えめ。 | |
サイコキネシス | 超 | 90 | 100 | 特防↓10% | 浮いている毒タイプなどへの有効打。 | |
サイコショック | 超 | 80 | 100 | 相手の防御で ダメージ計算 | 特殊受けを意識するなら。 | |
アシストパワー | 超 | 20~ | 100 | 能力上昇で 威力上昇 | めいそうやじこあんじ、バトンタッチを活用するなら。 合計4段階以上上昇でサイコキネシス超え。 | |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | タイプ変動 | テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
めいそう | 超 | - | 特攻・特防を補強。 | |||
ドわすれ | 超 | - | 特防を一気に補強。物理型で特防を補うなら。 | |||
ロックカット | 岩 | - | 最速で1度使うと最速マルマインや準速スカーフオノノクスを抜ける。 | |||
バトンタッチ | 無 | - | 積み技やダイヤストームで上げた能力を後続に継ぐ。 | |||
ステルスロック | 岩 | - | 伝説戦では刺さる相手が多い。 | |||
トリックルーム | 超 | - | 遅いので使いやすい。展開後はミストバーストで退場可能。 | |||
アンコール | 無 | 100 | 起点化防止用。積んでくる相手を流す。遅いので使いづらい。 | |||
リフレクター | 超 | - | 物理耐久を補強。味方のサポートにも。 | |||
ひかりのかべ | 超 | - | 特殊耐久を補強。味方のサポートにも。 | |||
まもる | 無 | - | 様子見に。 | |||
ガードシェア | 超 | - | ダブル用。ラッキー等の防御・特防を強化。 | |||
スキルスワップ | 超 | - | ダブルでクリアボディを味方に渡す。シングルでも強特性を潰すのに使える。 | |||
じゅうりょく | 超 | - | 味方の命中率補強や、地面技の一貫性向上に。自身への恩恵は薄め。 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
無 | のしかかり テラバースト | 耐性が貧弱で鋼が苦手な点も変わらないが、弱点も少ないので耐久型ならまだワンチャン。 | |
炎 | テラバースト | 呼ぶ鋼への役割破壊。炎耐性を維持できる点が大きい。 火傷無効も嬉しい一方、水と地面が一貫する。 | |
水 | テラバースト | 対炎・地面。鋼も半減に抑える。草が一貫する。 | |
電 | テラバースト | 麻痺無効の恩恵は薄い。地面も一貫するので非推奨。 | |
草 | テラバースト | 粉技無効。耐性をスイッチするが、役割放棄になりがちなので注意。 | |
氷 | テラバースト | 耐性が貧弱になり、鋼が一貫するので候補外。 | |
闘 | ボディプレス テラバースト | 解説 | |
毒 | テラバースト | 毒耐性を得る代わりに地面が一貫する。 | |
地 | だいちのちから じならし テラバースト | 対鋼。草と水が一貫する。物理型の場合威力重視でテラバーストという選択も。 | |
飛 | テラバースト | 地面無効・草半減。格闘には一致フェアリー技があるのでテラバーストの恩恵は薄い。 | |
超 | サイコショック サイコキネシス アシストパワー テラバースト | 対毒。禁止伝説環境では弱点の突かれやすさが多小軽減。 | |
虫 | テラバースト | 地面と草を半減。似た耐性の飛行と違い、フィールドの恩恵を得られる。 | |
岩 | ダイヤストーム がんせきふうじ パワージェム | 一致技及び最大火力強化。不足気味な火力を改善出来るため役割遂行が安定するが、耐性は悪くなる。 | |
霊 | テラバースト | 格闘に強くなるのは良いが、ゴーストが弱点になるのが痛い。 | |
竜 | テラバースト | 草と水を半減するが、対ドラゴン性能を捨ててしまうのが痛い。 | |
悪 | テラバースト | いたずらごころ耐性の獲得。 | |
鋼 | ラスターカノン ジャイロボール | 草同様の耐性スイッチ用。役割放棄および地面一貫に注意。 | |
妖 | じゃれつく ムーンフォース マジカルシャイン ドレインキッス ミストバースト | 一致技強化。飛行技が等倍になるが、弱点は減る。 |
型考察 [編集]
サポート型 [編集]
性格:ずぶとい/のんき/わんぱく/おだやか/しんちょう/なまいき
努力値:HB252/HD252
持ち物:ひかりのねんど/メンタルハーブ/リリバのみ
確定技:ステルスロック/ミストバースト
選択物理技:じゃれつく/ダイヤストームorがんせきふうじ/ボディプレス/じならし
選択特殊技:ムーンフォース/パワージェム/だいちのちから
選択変化技:リフレクター/ひかりのかべ/トリックルーム/アンコール/ロックカット/しんぴのまもり
先発で出してステルスロックや壁を貼り、ミストバーストで退場する型。
伝説戦でも持ち前の高耐久で仕事を完遂できる。
ミストバースト以外の攻撃技を採用しない場合、がんじょうメレシーに劣りがちなので何か一つは欲しい。
メレシーが覚えないアンコールは起点化回避に役立つものの、鈍足なのでイマイチ使いづらいのがネック。
ロックカットで先手を取るのも手。最速で積めば150族の最速マルマインやスカーフ準速オノノクスまで抜ける。
耐久バトン型 [編集]
性格:のんき/わんぱく/しんちょう/なまいき
努力値:HB252/HD252
持ち物:たべのこし/オボンのみ/カゴのみ(ねむる採用時)/メンタルハーブ
確定技:ダイヤストーム/バトンタッチ
選択攻撃技:じゃれつくorムーンフォースorドレインキッス/ボディプレス
選択変化技:リフレクター/ひかりのかべ/めいそうorドわすれ/ロックカット/しんぴのまもり/アンコール/ねむる/まもる
高耐久を活かして積みながら戦い、最後は後攻バトンタッチで後続に繋げる。
第九世代では吸収技としてドレインキッスを習得。状態異常を治せるねむるも候補になるので、ほかの技や持ち物と相談しながら選択しよう。
特殊アタッカー型 [編集]
性格:ひかえめ/れいせい/おくびょう
努力値:HC252/CS252
持ち物:こだわりメガネ/いのちのたま/とつげきチョッキ/こだわりスカーフ/じゃくてんほけん/ゴツゴツメット
確定技:ムーンフォース/パワージェムorダイヤストーム/だいちのちから
選択攻撃技:サイコキネシスorサイコショック/ラスターカノンorジャイロボール(れいせい推奨)/ボディプレス/テラバースト(炎・水・草)
選択変化技:トリックルーム/めいそう/ロックカット/ステルスロック
特攻と素早さは心許ないが、めいそうやトリックルーム、ロックカットでカバーできる。
惜しくも準速ではハバタクカミやコライドンなど135族を抜けないため、それらを想定するなら補正有S188振りにする。
最速ドラパルト抜きまで伸ばすなら補正有S220振りにする必要がある。
また、最速スカーフなら最速100族抜き。
サイクルに導入する場合はゴツゴツメットとステルスロックの導入も検討。
先発でステルスロックを撒くほか、レックウザのタスキをゴツゴツメットで削って特化ムーンフォースで狩るのが理想。
ダイヤストームを覚えさせるなら性格をれいせいにするのが良い。このときは特殊岩技を覚えさせなくても構わない。
物理アタッカー型 [編集]
性格:いじっぱり/ゆうかん/ようき
努力値:HA252/AS252
持ち物:こだわりハチマキ/いのちのたま/とつげきチョッキ/こだわりスカーフ/じゃくてんほけん/ゴツゴツメット
確定技:じゃれつく/ダイヤストーム/だいちのちからorじならし(ハチマキ採用時)
選択攻撃技:ジャイロボール(ゆうかん推奨)/ボディプレス/テラバースト(炎・水・草)
選択変化技:トリックルーム/ロックカット/ステルスロック
特殊型と違い攻撃技のバリエーションは多くないが、じならしにより擬似的なサポートが可能。
相性考察 [編集]
カットロトムはディアンシーの弱点をすべて半減以下にできる。
対ディアンシー [編集]
- 注意すべき点
- フェアリー+じめん+いわによる攻撃範囲の広さが魅力的。ほぼすべてのポケモンに等倍以上を取ることができる。
自慢の耐久力で粘る型も存在。
- 対策方法
- Hが低いため、ラッキーなどのちきゅうなげが鬼門。特に耐久力で粘る型なら、これが一番安定する。
また弱点が多くメジャーなタイプばかりなので、先制で一致弱点を突いてやるのも手。
カイオーガやジラーチなどで先手を取ることができれば、大きなダメージを与えてやることもできるだろう。
ハチマキを持たせた連撃ウーラオスのすいりゅうれんだなら、HB特化でもダイヤストームのB上昇を無視して確1。
鋼が4倍弱点なので、ハッサムなど地面や格闘が等倍以下の鋼で攻めるのもよい。炎テラスタルには注意。
伝説戦では地面タイプが通りやすいので、グラードンなどのじしんも有効。