ヘイラッシャ - ポケモン対戦考察まとめWiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ヘイラッシャ [編集]

No.0977 タイプ:みず
通常特性:てんねん(相手の能力変化を無視する)
     どんかん(メロメロ状態にならない、ちょうはつ・いかくが効かない。)
隠れ特性:みずのベール(やけど状態にならない)
体重  :220.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
高耐久水単HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ヘイラッシャ150100115656535530てんねん/どんかん/みずのベール
ママンボウ1657580404565470いやしのこころ/うるおいボディ/さいせいりょく
シャワーズ13065601109565525ちょすい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)でんき/くさ
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/はがね
いまひとつ(1/4)---
こうかなし---

第九世代で登場した単みずポケモン。
ホエルオーを物理に特化させ、無駄を削ぎ落としたような種族値を持つ。
その物理耐久は凄まじく、指数にしてボスゴドラをも上回り、無振りでもガブリアスの無補正アイテムなしげきりんを2発耐えてしまうほど。
更に特性てんねんにより積みによる強引な突破も許さない。
特防は低めだが、HPが潤沢なので特防に努力値を振ることで特殊もある程度は強くなれる。

高速再生回復技を持たないが、圧倒的な耐久力とてんねんのおかげで「ねむる」による回復が間に合ってしまう。
回復技がねむるのため状態異常にも強く、突破に手間取ると一撃必殺が飛んでくる。
特殊の高火力以外では突破が非常に難しい厄介なポケモン。

欠点は変化技の乏しさ。
めぼしい技はあくび、のろい、みずびたし程度で、どくどく等の定数ダメージ技を持たない。
相手に負荷を掛ける手段が「じわれ」のみで、とにかくじわれが当たるまで撃ち続ける、という展開になりがち。
そのため、飛行タイプや特性ふゆう、身代わりなどで簡単に膠着状態に陥ってしまう。
時間切れまで粘る事になる展開も多いため、TODで勝てるように数的有利やHP割合は常に気を付けたい。

テラスタルについては、そもそも耐性ではなく数値で受けるポケモンのため、あまり切る事は無い。
どちらかと言えば、役割対象にテラスタルで崩されることを防ぐためのテラスタルという意味合いが強い。
草か竜なら元々の弱点をどちらも半減、雷や無なら弱点が少なく崩されにくいため、このあたりが候補になる。

同じ水タイプてんねん持ちのヌオーナマコブシと比較しても耐久指数は大きく勝るが、変化技に乏しく上位互換にはならない。

ダブルではシャリタツと合体し、攻撃・特攻・防御・特防、素早さが2段階アップする。
しかし合体と同時にシャリタツが行動不能になり、1vs2を強いられる事になる。
シングルとは努力値も技構成も全く違うため、専用の型を用意したい。
また合体中のシャリタツを毒等のスリップダメージで無理矢理倒れさせ、2vs2に持っていくというコンボも存在する。
この場合、シャリタツが倒れても能力上昇はリセットされない。

専用技のいっちょうあがりも、ダブルでシャリタツを組むことで真価を発揮する技。
ただ、シングルであっても命中安定のドラゴン技として使用可能。

シャリタツ合体時に使用するいっちょうあがりの能力上昇は相手にまもるをされても能力が上がる技であったが、2023年2月28日に配信された更新データVer.1.2.0以降まもるで防がれた場合は発動しないように修正されたので注意。



特性考察 [編集]

シングルでは基本的にてんねん一択。
一方ダブルでシャリタツ合体をする場合は役割が大きく変わるため、全て採用候補になってくる。
しかしこちらでもものまねハーブ対策やミラー対策も相まっててんねんが優勢。

てんねん
ヘイラッシャの採用理由にも直結する強特性。物理受けとしての運用が主流であるため、積み技を牽制できるのは大きな利点。
ダブルにおいては、シャリタツ合体のタダ乗りを狙うものまねハーブ対策、ヘイラッシャミラーの対策にもなる。
かたやぶりには貫通されるので注意。
どんかん
いかく・ちょうはつ無効の優秀な特性だが、てんねんが強すぎるためシングルでの優先度は低め。
鉢巻での奇襲など短期決戦を狙う型であれば候補になる。
ダブルではいかくが飛び交い、更にシャリタツ合体型は基本的に居座るため有効。
かたやぶりちょうはつには貫通されるが、即座に回復するので問題ない。
みずのベール
隠れ特性。火傷無効。やはり優秀な特性だが、てんねん・どんかんのほうが優先度は高い。
アタッカー型において、いかくと火傷どちらを対策したいかで選択となる。
ただヘイラッシャはねむるの採用率が高いため状態異常技を撃たれにくく、やや発動機会は少ないか。
こちらもかたやぶりには貫通されるが、どんかん同様回復する効果もあるため問題ない。

技考察 [編集]

物理技タイプ威力命中効果解説
アクアブレイク85(127)100防御
↓20%
一致技。追加効果が優秀で反動もない。安定感を求めるなら。
ウェーブタックル120(180)100反動1/3一致技。高威力だが反動でせっかくの耐久が削がれる。
ゆきなだれ60/120100優先度-4後攻かつ被弾で威力2倍。遅いので狙いやすい。
こおりのキバ6595凍り10%
怯み10%
ガブリアスなど氷4倍狙い。こちらはサイクル戦でも使える。
じわれ-30一撃必殺高耐久により試行回数を稼ぎやすい。ねむねごでのコンボも可。
じしん100100-威力・命中安定のサブウェポン。
のしかかり85100麻痺30%追加効果が優秀。
ヘビーボンバー40~120100-ミミッキュマリルリに。220kgとあまり重くないので注意。
ボディプレス80100-防御の数値で計算。攻撃無振りでもそれなりの威力。物理受け型なら候補。
トドロクツキには全振りでなければいっちょうあがりの方が有効。
しねんのずつき8090怯み20%草・毒や草・格闘複合への打点。
かみくだく80100防御
↓20%
水・エスパー複合ピンポイント。ドラパルトにはいっちょうあがりの方が刺さる。
いっちょうあがり80100-対ドラゴン。ダブルではシャリタツとの合体時に使うと、特定の能力が必ず1段階上昇する。
シャリタツの姿によって対象の能力が変わる。反(橙)…攻撃 垂(赤)…防御 延(黄)…素早さ
いわなだれ7590怯み30%ダブルでは全体攻撃。
シャリタツとの合体やいっちょうあがりでの素早さ上昇を駆使すればひるみも狙える。
ストーンエッジは覚えない。
特殊技タイプ威力命中効果解説
ひやみず50(75)100攻撃
↓100%
追加効果が優秀。威力は期待できない。
変化技タイプ命中解説
あくび-どの型でも搭載しやすいが、耐性のある特性には注意。
ねむる-唯一の回復技。ねごとかカゴのみと合わせて。
ねごと-ねむると合わせて。催眠対策にもなる。
のろい-攻撃・防御を補強。もともと遅いのでデメリットは小さい。先制技は残念ながら覚えない。
みがわり-
みずびたし100火力低下とこちらの一貫性の上昇。
水技が通りにくくなる点と、テラスタルには無効な点には注意。

テラスタル考察 [編集]

アタッカーとして運用しても物理面で数値受けは可能な為、多くのテラスタイプと相性が良い。

タイプ主な技解説
のしかかり
すてみタックル
解説
テラバースト解説
ウェーブタックル
アクアブレイク
基本の一致技強化。最大火力の強化にもなる。
テラバースト解説
テラバースト物理水対策の他、本来の弱点の草と電気が半減になる。
キノコのほうしやいかりのこなが無効になるので攻撃が通りやすくなる。
なやみのタネによるてんねん突破も封殺。弱点の多さに注意。
ゆきなだれ
こおりのキバ
テラバースト
水との相性補完に優れるが、耐性が劣悪になる。
ボディプレス
テラバースト
解説
テラバースト対草・マリルリ。対応技はテラバーストのみ。
じしん
じならし
じだんだ
弱点の電気を無効化。草弱点は一貫するため注意。
テラバースト弱点である草を半減し、こちらからテラバーストで弱点をつける。電気技は通常と同様2倍なので注意。
テラバ不採用のねむねご型ではキノガッサに強く出られる。
しねんのずつき
テラバースト
元の耐性のヘイラッシャとかなり相性が悪い。基本的に候補外。
テラバースト飛行テラスタルがあるのでほぼ不要。
ダブルでは対チオンジェンにピンポイント採用もありうる。
いわなだれ
テラバースト
4倍弱点狙いで。
テラバースト鈍いを呪いに変え、定数ダメージ技とする。
いっちょうあがり
げきりん&
本来の弱点を2つとも半減にできる。
いっちょうあがりの火力の向上もあるが、耐性の関係上ドラゴンを相手取るのは厳しくなる。
かみくだく解説
ヘビーボンバー
テラバースト
要塞型を使う際、クリアスモッグに耐性を持つ。
ミミッキュなどのフェアリーにも強くなるがガブリアスには弱くなる。
また、ヘビーボンバーの威力も上昇。
テラバーストてんねんの弱点であるりゅうせいぐん連発に耐性を持つ。
ハチマキげきりんカイリューセグレイブを無理矢理処理したい場合にも。

型考察 [編集]

物理受け基本型 [編集]

特性:てんねん
性格:わんぱく or いじっぱり
努力値:HB252 or AB252 or HABD調整
持ち物:たべのこし/ゴツゴツメット/オボンのみ/とつげきチョッキ
優先技:ウェーブタックルorアクアブレイク/あくび
選択技:じわれ/ゆきなだれ/じしん/ボディプレス/まもる

基本的な物理受け型。
物理相手に繰り出して、そこからあくびで対面操作をしたり、ウェーブタックル、じわれ等で負荷をかけていく。
A100と耐久ポケモンとしては高めの攻撃を持つため、対面性能も低くない。
回復ソースを持たないため、持ち物はたべのこしが基本。物理への遂行速度を重視するならゴツゴツメット。

ねむねご型 [編集]

特性:てんねん
性格:わんぱく
努力値:HB252 or HD252 をベースに調整
持ち物:たべのこし/ゴツゴツメット
優先技:ねむる/ねごと/じわれ/ウェーブタックルorアクアブレイクorダイビング
選択技:ゆきなだれ/ボディプレス/あくび/のろい

回復技としてねむるを採用し、物理受けとしての役割を重視した型。
ねむるで回復、ねごと+じわれで負荷をかけていく。
残り一枠はみがわりや飛行対策に一致水技が安定。
水技で仮想敵のみがわりを壊せる程度にAに振っておくと動きやすくなる。
ダイビングはねごとで選ばれないため、ねごとでのじわれの発動率を5割まで高められる。

特殊耐久も低くはないが、回復技がねむるしかなく、打点もじわれなので過信は禁物。

【ダブル】シャリタツ併用型 [編集]

特性:てんねんorどんかん
性格:いじっぱりorようき
努力値:A252 D252orS252 残りHB
持ち物:おんみつマント/とつげきチョッキ/ラムのみ/カゴのみ/オボンのみ/たべのこし
確定技:ウェーブタックル/いっちょうあがり
選択攻撃技:じしん/テラバースト/いわなだれ/こおりのキバorゆきなだれ/かみくだく/ヘビーボンバー/ボディプレス/じわれ
選択補助技:まもる/みがわり/ねむる/あくび/ねごと
テラスタイプ:草半減推奨

シャリタツとのコンボで超強化してから戦う型。
コンボ後はヘイラッシャ自身が倒れるか、何らかの理由でシャリタツが瀕死になるまで交代出来なくなるので注意する事。
性質上、ほろびのうたに弱いが、ヘイラッシャと一体化しているシャリタツに対しては影響が無いのは救いか。
シャリタツが口の中に入っている際はそもそも味方が居ない為、全体技のじしんも遠慮なく打てる。

努力値はA振りをベースにして、平凡な特殊耐久を補うD振りか、先手必勝を狙うS振りに分かれる。

素のステータスは鈍足だがS二段階上昇の恩恵は大きく、素早さに振る事で抜ける相手が大幅に増える。
最速すると最速120族(ダグトリオ)抜き、準速だと最速106族(テツノワダチ)抜きの素早さを得られる。

トリックフラワーの確定急所で能力上昇を貫いてくるマスカーニャが天敵のため、テラスタイプは草半減が推奨される。

天然ヘイラッシャは非合体でも相手の合体ヘイラッシャと撃ち合える(逆にヘイラッシャは合体しても相手の天然ヘイラッシャに打点を持てない)ため、ヘイラッシャミラーではヘイラッシャのみ選出するのも手。

天然ヘイラッシャ同士で互いに弱点を突けない場合、合体・非合体を問わず眠るでの回復が追いついてしまい盤面が膠着しがち。
地割れを採用すると膠着時の決着手段となる。飛行テラスタルには通らないが、ウェーブタックルやゆきなだれが通る。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ヘイラッシャ [編集]

注意すべき点
【シングル】圧倒的物理耐久に加え、特性てんねんにより積みによる突破は通じない。
攻めあぐねている間に、じわれやあくびで場を荒らされてしまう。
A100と攻撃も最低限あり、ウェーブタックルやじしんなどの高火力技で意表をついてくるアタッカー型も増えている。
【ダブル】シャリタツとのコンボによる全能力2段階上昇は非常に強力である。
能力上昇で対抗しようにもてんねんでは無意味になる。
また見せ合い時にパーモットベラカスがいた場合、一度ヘイラッシャを退けてもさいきのいのりによる復活でシャリタツコンボが再展開される。
対策方法
【シングル】ほぼ物理受けである。特殊技で攻めるのが定石。
てんねんは強力だが下降補正も無視してしまうため遠慮なく「りゅうせいぐん」や「リーフストーム」を連発できる。
じわれ無効、トリックを覚えるウォッシュロトムであれば圧倒的有利。こだわりトリックも有効。
【ダブル】シャリタツとのコンボは強力だが、攻撃機会が減っているのでみがわりやまもるによる時間稼ぎが有効。
読み合いに成功すれば1ターン無駄にさせられるのでリターンが大きい。
特にじしんでみがわりを二つ同時に崩されないよう、ひこうタイプや特性ふゆうのポケモンだと効果的。
特に先制でくろいきりが打てるヤミカラスは効果的。
もしくは水半減、地面等倍のモロバレルでクリアスモッグを撃ち込んでやればいい。
また、てんねんが刺さるためヘイラッシャ自身も対策になる。

覚える技 [編集]

レベルアップ [編集]

9th威力命中タイプ分類PP備考
1たいあたり40100ノーマル物理35
1ちょうおんぱ-55ノーマル変化20
1みずでっぽう45100みず特殊25
5くすぐる-100ノーマル変化20
10じたばた-100ノーマル物理15
15ねむる--エスパー変化5
15ねごと--ノーマル変化10
20ダイビング80100みず物理10
25おたけび-100ノーマル変化30
30みずびたし-100みず変化20
35のしかかり85100ノーマル物理15
40アクアテール9090みず物理10
45あまごい--みず変化5
50いっちょうあがり80100ドラゴン物理10
55ヘビーボンバー-100はがね物理10
60すてみタックル120100ノーマル物理15
65ウェーブタックル120100みず物理10

遺伝 [編集]

タマゴグループ水中2
孵化歩数----歩(※特性「ほのおのからだ」「マグマのよろい」で----歩)
性別♂:♀=1:1
進化条件進化しない

遺伝経路 [編集]