ウォッシュロトム - ポケモン育成考察Wiki|最新世代(スカーレット・バイオレット)

ウォッシュロトム [編集]

No.0479 タイプ:でんき/みず
特性:ふゆう(地面タイプの技を受けない)
体重:0.3kg(けたぐり・くさむすびの威力20)
水/電HP攻撃防御特攻特防素早合計種族値特性
ウォッシュロトム506510710510786520ふゆう
ランターン1255858767667460ちくでん/ちょすい

ばつぐん(4倍)---
ばつぐん(2倍)くさ/じめん
いまひとつ(1/2)ほのお/みず/こおり/ひこう
いまひとつ(1/4)はがね
こうかなし---

特性「ふゆう」により、じめん無効


ロトム:ゴースト ヒート ウォッシュ フロスト スピン カット


FCロトムの一種で、でんき×みず複合。フォルム専用技はハイドロポンプ。
元々優秀な耐性に加え、ふゆうによりじめん無効であり、みずタイプも併せ持つためでんきタイプでありながらじめんタイプに有利という稀有なポケモンである。
実質弱点がくさのみという非常に恵まれた耐性を備えるが、かたやぶりのじめん技には注意。
この豊富な耐性と弱点の少なさから、サイクル戦適性が高い。
くさむすびの威力が20、抜群込みでも40止まりで役割破壊を受けづらい点もありがたいところ。
同複合のランターンは特性込みの耐性や技など全くの別物なので、差別化は考えなくてよい。

全フォルム共通の欠点としてサブウェポンが貧弱で、ノーマルあくゴーストエスパーのみ。
どれも威力不足かつ抜群範囲が狭く、ノーマルは弱点を突けず、あくとゴーストは抜群範囲が完全に被り、エスパー技は積み前提のアシストパワーのみ。
BDは高めだがHが低いため耐久指数はそこまで高くなく、火力も突出している訳ではないので等倍での撃ち合いは不利。数値受け相手の突破手段はわるだくみ頼り。
フォルム専用技のハイドロポンプも常に命中不安がつきまとう。
あくまで耐性とボルトチェンジを活用したサイクル戦が強みであり、正面からの戦闘は苦手な点を忘れずに運用したい。

新規習得技はナイトヘッドとテラバーストのみ。藍の円盤でエレキネット、いたみわけを再習得した。

第九世代では新要素、テラスタルが登場。多くのポケモンが唐突にじめんに変化する可能性が出た。
ボルトチェンジが無効化されてしまうようになったが、ハイドロポンプで抜群を取れるので痛手にはならない。
自身もテラスタル+テラバーストによってサブウェポン不足を補えるが、優秀な耐性を失うので一長一短。
同様にじめんを牽制できるフロストロトムカットロトムと比較すると耐性が優秀で、相変わらずサイクル運用への適性は随一。
結果、汎用性の高いでんき枠としての需要を勝ち取り、FCロトムの中でもほぼトップの採用率を誇っている。



特性考察 [編集]

ふゆう
隠れ特性はなく、全フォルム共通の特性。
本フォルムの場合実質弱点がくさのみ、さらに体重が極端に軽いためくさむすびの威力が20という類稀な耐性になる。
各種フィールドの恩恵を得られない点はデメリットだが、逆にエレキ・ミストフィールド下でもねむるが使える点は耐久型にとってメリットと言える。
かたやぶりには貫通されるため過信しないこと。

技考察 [編集]

攻撃技タイプ威力命中効果解説
10まんボルト90(135)100麻痺10%タイプ一致技。性能安定。
かみなり110(165)70麻痺30%タイプ一致技。雨下で必中。
ほうでん80(120)100麻痺30%タイプ一致技。攻撃しつつ麻痺撒き。ダブルでは味方を巻き込む。
エレキネット55(82)95素早さ↓100%タイプ一致技。攻撃しつつすばやさを奪う。ダブルでは相手2体攻撃。
ボルトチェンジ70(105)100自分交代タイプ一致技。攻撃しつつ撤退可能。
ハイドロポンプ110(165)80-タイプ一致技。高威力だが命中不安。
水技はこれとテラバーストのみ。
さわぐ901003ターン
行動固定
みがわり貫通
欠伸ループ対策。眼鏡でトリトドンへの打点になる。ゴーストの受け出しに注意。
ハイパーボイス90100みがわり貫通草・ドラゴン・特性でみずを無効にする地面への最大打点。
みがわり対策にも。一貫性は高く、ダブルでは相手全体攻撃。
シャドーボール80100特防↓20%対霊超。ドラパルトラティオスに。
たたりめ65/130100-状態異常の相手に威力倍増。おにびやでんじはと併せて。
あくのはどう80100怯み20%シャドーボールと選択。スカーフなら怯みを狙える。
イカサマ95100-物理受けやとつげきチョッキでの積み抑制に。
アシストパワー20~100-能力ランクが上昇するほど威力の上がるエスパー技。下降分は考慮しない。
わるだくみを2回以上積むか、バトン先としての運用で。
テラバースト80<120>100タイプ変動テラスタル中はテラスタイプの技になる。実数値が攻撃>特攻なら物理技に変わる。
変化技タイプ命中解説
でんじは90サポート用。地面は呼びにくいが、電気やひらいしん等に注意。
おにび85物理アタッカー対策。炎は呼びにくいが、こんじょうに注意。
トリック100メガネやスカーフと併せて。
リフレクター-サポート用。味方の物理耐久を強化。
ひかりのかべ-サポート用。味方の特殊耐久を強化。
ねむる-カゴのみと併せて全回復。ふゆうにより各種フィールドに阻害されないため好相性。
わるだくみ-突破力が一気に上がる。
いたみわけ-相手依存で不安定だが、削りも兼ねた回復技。

テラスタル考察 [編集]

タイプ主な技解説
10まんボルト
かみなり
ボルトチェンジ
一致技の強化。水タイプの弱点が消え、ふゆうと併せて弱点なしに。電気耐性も付く。
テラスタル前と同様にかたやぶり+地面技には注意。
ハイドロポンプ
テラバースト
ハイドロポンプの威力上昇。
耐性面では飛行以外を維持でき一貫性も取りやすいが、電気が弱点になる点は注意。
テラバースト水ロトムに強く出てくる竜を無効化する。
トドロクツキをはじめとしたドラゴンとの撃ち合いのために。
ディンルーイダイナキバの一致技にも耐性を持てる。
テラバースト草弱点を半減。テラバーストはミラーや水無効特性持ちの水・地面に刺さる。粉技無効。
テラバースト対草。ふゆうで弱点が1つ減る。毒との違いは炎耐性が残る、水と岩(ステロ)が弱点になる所。
テラバースト水ロトムに強く出てくる竜、草を半減。ふゆうも活きる。
カイリューの主要攻撃技を半減できるのも強み。
テラバースト対草。ふゆうにより弱点は超のみ。猛毒無効。
テラバースト対草だが、特性が無意味化する点に留意。競争が激しい格闘をテラバーストで狩れる点は有用。
テラバースト一致技が通らないドオーと草やドラゴンに広く刺さる。
テラスタルを切った後の耐性が貧弱なので、なるべく交代読みで当てよう。
あくのはどう
イカサマ
あくのはどうは性格ひかえめ+帯でサーフゴーが確定1発、ドラパルトは火力強化無しでも1発。
シャドーボール暁ガチグマの台頭により価値がやや低下。
通常ガチグマには一致技両方無効+ハイドロポンプで圧倒的有利。
+  使用率・採用率の低いテラスタル

型考察 [編集]

汎用アタッカー型 [編集]

性格:ひかえめ
努力値:HC252ベースで調整
持ち物:オボンのみ/とつげきチョッキ/たべのこし
確定技:ハイドロポンプ/10まんボルトorほうでんorかみなり/ボルトチェンジ
優先技:おにび
攻撃技:イカサマ/あくのはどう/シャドーボール/ハイパーボイス/テラバースト(炎/草/氷/毒/飛行/フェアリー)
変化技:でんじは

ウォッシュロトムの基本型であるHCベースの汎用アタッカー。
独自の耐性とボルトチェンジを活かし、サイクル戦の潤滑剤として運用する。
ボルトチェンジの通らない物理地面には、おにびやハイドロポンプが一貫する点が優秀。

持ち物はオボンのみやとつげきチョッキなど、場持ちを重視したアイテムが基本となる。
オボンのみの場合は回復量込みの確定数ずらしにより、物理・特殊問わず役割範囲が広がる点が優秀。
とつげきチョッキの場合は、きのみが発動せず一撃で落とされるような特殊技も耐えてサイクルを回せることが強み。
以前は汎用性重視のオボンのみが優勢であったが、昨今は特殊火力インフレによりチョッキ型もあり。

耐久・火力ともギリギリのラインで、素早さも同速に有利なヒートロトムなどがいるため要調整。

メガネ型 [編集]

性格:ひかえめorおくびょう
努力値:HC252orHS252ベースで調整
持ち物:こだわりメガネ
確定技:ハイドロポンプ/10まんボルトorかみなり/ボルトチェンジ
選択技:あくのはどう/シャドーボール/ハイパーボイス/テラバースト(炎/草/氷/毒/飛行/フェアリー)
変化技:トリック

火力を高め、有利対面から高負荷を与えていく。
ボルトチェンジを無効化する地面タイプは、ウォッシュロトムに後出しするにはリスクが高いため、比較的撃ちやすい。

メガネは特殊アタッカーに渡してしまうとこちらが不利になるので、トリックを使う場合はスカーフを渡す時よりも慎重に。
あくのはどうやシャドーボールはドラパルト草・ゴーストなどのピンポイント気味で優先度は低い。

スカーフ型 [編集]

性格:ひかえめorおくびょう
努力値:CS252ベースで調整
持ち物:こだわりスカーフ
確定技:ハイドロポンプ/ボルトチェンジ
攻撃技:10まんボルトorかみなり
変化技:トリック/おにび

先制ボルトチェンジの撃ち逃げやトリックによる耐久型への役割破壊ができる。
物理アタッカーに先制でおにびを当てて火力を削いでから退くという強引な立ち回りも可能になる。

トリックでスカーフを渡してからそのまま倒してもらい、積みアタッカーの起点にするという戦術も
倒しきれる相手が限られてくるウォッシュロトムではやりやすい。

S調製例は下記の通り。仮想敵を抜けるようSを振り、残りでCHを調整するのが基本。
最速ベースはミラー以外の仮想敵が周辺にいない。

素早さ調整(こだわりスカーフ加味での計算)
無補正
S220振り(201):最速130族抜き
S252振り(207):最速テツノツツミ抜き
補正あり
S252振り(226):極振り、ミラー意識

物理流し型 [編集]

性格:ずぶとい
努力値:HB252ベースで調整
持ち物:オボンのみ/カゴのみ/ゴツゴツメット
確定技:おにび/ハイドロポンプ/ボルトチェンジ
攻撃技:10まんボルト/イカサマ
変化技:でんじは/ねむる/いたみわけ

自身のタイプ相性により一貫性が高いおにびやボルトチェンジを流し際に撃って味方をサポートする。

物理相手を想定する場合はねむるとカゴのみで対砂(カバルドン)を任せるか、オボンのみが基本。
対物理アタッカー・起点作り用のカバルドンのあくび、不意の催眠技などを気にせず動けるのも大きい。
ウォッシュロトム自身が代表的な非接触技であるじしんを無効化できるため接触技を誘いやすく、ゴツゴツメットも使いやすい。

例:H252 B76 S180

特殊流し型 [編集]

性格:おだやか
努力値:H252 D252
持ち物:カゴのみ/たべのこし
優先技:ねむる
攻撃技:10まんボルトorボルトチェンジorほうでん/ハイドロポンプ
変化技:おにび/みがわり/いたみわけ

低火力の特殊や耐久ポケモンを中心に後出しし、ボルトチェンジで削っていく。
長期戦になることが多いため、攻撃技のPPは最大まで上げておきたい。

壁サポート型 [編集]

性格:ずぶとい/おだやか
努力値:H252 BD調整
持ち物:ひかりのねんど
確定技:リフレクター/ひかりのかべ/ボルトチェンジ/ハイドロポンプ

優秀な耐性を活かし、先発で1発耐えて壁を張る。
防御・特防も悪くなく、特化することで一致等倍もかなり耐えるようになる。


相性考察 [編集]

特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。


対ウォッシュロトム [編集]

注意すべき点
優秀なタイプと特性ふゆうによる弱点の少なさ、まずまずの耐久力、並以上の火力と、非常に多くの仕事ができるポケモン。
電気タイプながらじめんを後出ししづらく、ボルトチェンジでサイクルを回されやすい。
物理受け、アタッカー、壁張り等、型が多く読みにくい。持ち物もこだわりアイテムやとつげきチョッキ、オボンのみなど多彩。
対策方法
唯一の弱点であるくさタイプに対する有効打がないため、高耐久の草タイプなら有利な戦いができる。
またフロスト以外のロトム全般に言えることだが、習得技の都合上ドラゴンタイプにも有効打が少ない。
セグレイブは特に優位に立て、一致技がろくに通らずおにびも無効。
かたやぶり持ちで地面技を撃つのも効果的だが、おにびの搭載率が高いので後出しする際は注意。
耐久はそこまで高くないため、上からの高威力技などで一撃で倒すのも良い。
また、優秀な耐性により後出しされることも多いが、HP種族値が低いためダメージ量でおおよその努力値を予測することは容易い。
ダメージが多ければCS振りでスカーフや強化アイテム、少なければ耐久ベースでSに振っていないことがすぐに分かる。
型の予測がつけば対処も楽になるため覚えておきたい。

外部リンク [編集]