ハルクジラ [編集]
No.0975 タイプ:こおり 通常特性:あついしぼう(ほのおタイプとこおりタイプの攻撃技のダメージを半減する) ゆきかき(天気が「ゆき」の時、素早さが2倍になる・あられのダメージを受けない) 隠れ特性:ちからずく(一部の技の追加効果が無くなり、威力が1.3倍になる) 体重 :700.0kg(けたぐり・くさむすびの威力120)
高耐久単氷 | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハルクジラ | 170 | 113 | 65 | 45 | 55 | 73 | 521 | あついしぼう/ゆきかき/ちからずく |
クレベース | 95 | 117 | 184 | 44 | 46 | 28 | 514 | マイペース/アイスボディ/がんじょう |
ブリザポス | 100 | 145 | 130 | 65 | 110 | 30 | 580 | しろのいななき |
ゆきかき | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 | 合計種族値 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ハルクジラ | 170 | 113 | 65 | 45 | 55 | 73 | 521 | あついしぼう/ゆきかき/ちからずく |
ツンベアー | 95 | 130 | 80 | 70 | 80 | 50 | 505 | ゆきがくれ/ゆきかき/すいすい |
Aサンドパン | 75 | 100 | 120 | 25 | 65 | 65 | 450 | ゆきがくれ/ゆきかき |
第九世代で登場した単こおりタイプのポケモン。
こおりタイプでは最高のHPを持つが、防御・特防が低く、無振り時の耐久指数はガブリアスと同等程度。高めではあるが、鈍足や耐性を考えると消耗は激しい。
ただし、HPが非常に高いポケモンの例にもれず、努力値を振ることで相当固くすることは可能。(B252ハルクジラはB252スイクンくらいは固い)
攻撃種族値も113と高めで、加えてアタッカー向きの特性ゆきかき、ちからずくを持つ。
ゆきかきとしては最速で、スカーフ109族まで抜ける。
ちからずくの場合は「つららおとし」が威力110相当になり一致技の威力不足を補える。
また、もう一つの特性のあついしぼうと合わせれば耐えて殴れる重火力アタッカーとしての運用も可能。
先制技「こおりのつぶて」も持ち、サブウエポンも「アクアブレイク」「じしん」「ばかぢから」等、氷と相性補完に優れた技も備えているなど、アタッカーとしての適性は高い。
しかし「ゆきかき」では一致技の威力が、「ちからずく」では素早さが物足りない。
物理エースとして活躍するには、積み技のはらだいこや新要素のテラスタルを上手く利用する必要があるだろう。
氷タイプ以外にテラスタルすると、上記の雪による防御上昇効果が得られない点は留意。
同タイプの受けポケモンではクレベース、ゆきかきではツンベアーやアローラサンドパンがライバルとなるが、
攻撃性能と耐久を両立しているなど特徴が異なるため差別化は不要。
なお、極めてHPが高い為、耐久調整の際はHPを10n-1や4n+1程度にとどめ、残りはBDに振る方が努力値効率が良い。
碧の仮面ではたきおとす、10まんばりき、つららばりを、藍の円盤ですてみタックル、のろい、ハードプレスを習得。
アタッカーとして技の選択肢が増え、純粋に強化されたと言える。
特性考察 [編集]
- あついしぼう
- ほのお・こおりの攻撃技によるダメージを半減。こおりは元々半減なので、ほのおを等倍に抑え込むのが主目的。
正面から殴り勝てる相手が増えるが、それでも耐性はよくないので注意。
ほのお以外の弱点は物理偏重であり、特殊に役割を絞ってとつげきチョッキなどを持たせる場合には安定感が増す。
こおり以外のテラスタイプを選択する場合に弱点をカバーしたり半減以下に抑えたりもできる。
エースアタッカーとしての火力・制圧力よりも持ち前の耐久数値を活かした重戦車として戦わせたいならば採用価値はある。
なかまづくりを覚えるため、ダブルでは味方に配ることも可能。
トレースされると自身の氷技も半減されるので注意。
- ゆきかき
- 雪下で素早さが倍になる。現環境で同特性を持つポケモンは他にツンベアー、アローラサンドパンの2体。
未解禁を含めたすべてのゆきかき持ちの中で最速。調整して補正は攻撃にかけるような芸当も可能。
雪の間は物理防御力が1.5倍になるのもメリットであり、ゆきかき持ちではもっとも耐久力に秀でているため恩恵は大きい。
主力技の一角である「つららおとし」と相性が良く、怯みにワンチャンスを託せるようにもなる。
ゆきふらし持ちのアローラキュウコンや専用技「さむいギャグ」を習得したヤドキング&ガラルヤドキングとの相性補完は良好。
- ちからずく
- 隠れ特性。追加効果を発生させなくする代わりに威力が上昇。適用技を使う際にいのちのたまの反動も消える仕様つき。
こおりタイプとして同特性を持つのは初であり、差別化にも有用。
特性が適用される場合の攻撃種族値は162相当。
物理アタッカーとしては珍しくメイン・サブの双方に適用される技があり、幅広く確定数を変えてくれる。
単純な制圧力ではゆきかきに劣るが、天候合戦に左右されないのは利点となる。
また、「はらだいこ」を積まずともそこそこの火力が出るため、交代も含めてより柔軟な戦略を取れるのも大きい。
あついしぼう型にも言えるが、ハルクジラ→ゆきかき型というイメージも強いので、そこに対策してくる相手の虚を突く事もできる。
高火力氷物理アタッカーとしてみるとパオジアンの存在が気になるところ。
4倍弱点がないことや、水、鋼、フェアリー、地面など向こうが持っていないサブウェポンで差別化を図りたい。
なお、最速スカーフで最速パオジアンと同速。
技考察 [編集]
物理技 | タイプ | 威力 [力尽く] | 命中 | 効果 | 解説 | |
---|---|---|---|---|---|---|
アイススピナー | 氷 | 80(120) | 100 | フィールド破壊 | タイプ一致技。性能安定。フィールド対策にも有用。 | |
つららおとし | 氷 | 85(127) [165] | 90 | 怯み30% | タイプ一致技。ちからずくの場合のメインウェポンその1。 ゆきかきでも怯みを狙えるので有力だが、やや命中不安。タマゴ技。 | |
れいとうパンチ | 氷 | 75(112) [145] | 100 | 凍り10% | タイプ一致技。ちからずくの場合のメインウェポンその2。 安定性を選ぶならこちら。 | |
こおりのつぶて | 氷 | 40(60) | 100 | 優先度+1 | タイプ一致技。はらだいこやテラスタルと相性が良い。 どの特性でも優先度が高いが、いのちのたまのダメージを受けるのには注意。 | |
つららばり | 氷 | 25(37)*2~5 | 100 | - | タイプ一致技。タスキやみがわりの対策に。 安定した火力を出すには道具によるサポートが欲しい。 | |
アクアブレイク | 水 | 85 [110] | 100 | 防御↓20% | ちからずくの場合のサブウェポン。 氷との相性補完は良いが、じしんとは範囲が被り気味。 | |
じしん | 地 | 100 | 100 | - | 対炎・岩・鋼。氷との相性補完に優れたサブウェポン。 | |
10まんばりき | 地 | 95 | 95 | - | 同上。グラスフィールドやダブルバトルを意識するのならこちら。 | |
じゃれつく | 妖 | 90 [117] | 90 | 攻撃↓10% | 対闘・悪。ちからずく対象だが氷と範囲は被る。 | |
ばかぢから | 闘 | 120 | 100 | 攻撃・防御↓ | 高威力・広範囲だが、居座りには向かない。タマゴ技。インファイトは覚えない。 仮想敵はバンギラス、ふゆう+鋼テラスタルを組み合わせてくるサザンドラなど。 | |
はたきおとす | 悪 | 65/97 | 100 | 道具排除 | 対霊超。ラウドボーンやイダイトウに。追加効果が優秀。 | |
ヘビーボンバー | 鋼 | 40~120 | 100 | 体重依存 | 体重が非常に重いため、多くの相手に最大火力を出せる。 「ちいさくなる」使用相手に必中&威力2倍。 | |
特殊技 | タイプ | 威力 [力尽く] | 命中 | 効果 | 解説 | |
テラバースト | 無 | 80<120> | 100 | - | テラスタル時にタイプが変化し、AとCを比べて高い方でダメージを与える。 | |
変化技 | タイプ | 命中 | 解説 | |||
ゆきげしき | 氷 | - | ゆきかきの場合、B↑S↑↑の積み技感覚で使える。 | |||
はらだいこ | 無 | - | ゆきかきと合わせれば全抜きも狙えるが、高HPが半分になってしまう。 物理相手なら、雪と合わせて積む隙を作れる可能性がある。タマゴ技。 ツンベアーやAサンドパンと違い、つるぎのまいは覚えない。 | |||
のろい | 霊 | - | 体力を削らずに物理攻撃と防御を補強できる。後攻前提なら。 | |||
あくび | 無 | - | 流し技。起点作りに。 |
採用率の低い技 |
テラスタル考察 [編集]
タイプ | 主な技 | 解説 | |
---|---|---|---|
氷 | アイススピナー こおりのつぶて つららおとし ゆきなだれ | 一致補正が2倍に。雪の恩恵も継続する。 こおりのつぶてが実質威力80になり、はらだいこを積めるとかなりの威力になる。 | |
電 | テラバースト | 受けに来る水タイプに。氷技と合わせて通りが良い。 ゆきかき型の場合、麻痺無効も有り難い。 | |
無 | からげんき すてみタックル | ゴーストが無効になるが、格闘弱点がそのまま。 | |
炎 | テラバースト | 苦手な炎・鋼に強くなるが、岩には一貫して弱い。火傷無効のメリットもある。 あついしぼうなら炎と氷を1/4に抑えられる。 | |
水 | アクアブレイク | 苦手な炎・鋼に強くなる。氷技との相性は良好。 あついしぼうなら炎と氷を1/4に抑えられる。 | |
草 | テラバースト | 粉技に耐性を得る。炎の一貫を始め弱点は多いが、あついしぼうであれば弱点が3つになる。 | |
闘 | ばかぢから | 対岩・鋼。ステロ半減も。 | |
毒 | テラバースト | あついしぼうであれば耐性は7つになる。 | |
地 | じしん じならし | 補完技。あついしぼうで弱点が草・水になる。 | |
飛 | テラバースト | 格闘半減。岩が一貫する。あついしぼうなら弱点が電気・岩になる。 | |
超 | テラバースト | 毒や格闘を仮想敵に据えるなら。 | |
虫 | テラバースト | 炎と岩が一貫する。非推奨。あついしぼうなら炎等倍。 | |
岩 | テラバースト | 非推奨。格闘と鋼が一貫する。 | |
霊 | テラバースト | 格闘無効。 | |
竜 | テラバースト | 炎半減。元々氷技は撃たれないがドラゴンの相手はしにくくなる。 | |
悪 | はたきおとす | 非推奨。格闘が一貫する。 | |
鋼 | ヘビーボンバー | 岩と鋼を半減するが、炎と格闘が一貫する。あついしぼうなら炎等倍。 | |
妖 | じゃれつく | 鋼が一貫する。 | |
ステラ | テラバースト | タイプはそのままに、各技の威力を1度だけ強化する。 |
型考察 [編集]
ゆきかきアタッカー型 [編集]
特性:ゆきかき
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252ベースで調整(はらだいこ+オボンのみ使用時はH4振り)
持ち物:いのちのたま/オボンのみ(はらだいこ用)/じゃくてんほけん/きあいのタスキ/ラムのみ/たつじんのおび/こだわりハチマキ/いかさまダイス
確定技:つららおとしorアイススピナーorつららばり
選択技:こおりのつぶて/じしん/アクアブレイク/ばかぢから/ヘビーボンバー/じゃれつく/はたきおとす
変化技:はらだいこ/あくび/ゆきげしき
ゆきかきエースとしては素早さと耐久力が高く、雪のBアップと合わせて生存性は高い。
メインの一致技は追加効果の狙えるつららおとしと、命中安定のアイススピナーから選択。
氷との補完に優れるじしんもサブウェポンとして有用。
ゆきかき発動時の素早さは最速で274。最速レジエレキにはわずかに届かないが、スカーフ準速130族まで抜ける。
準速だと250で、こちらはスカーフ最速100族と同等。
基本はA特化の準速で良いが、高速スカーフ持ちを意識する場合は最速ベースにするのもありだろう。
A特化の火力はつららおとしで無振りドラパルト程度なら確1だが、H振りだと乱数に。
じしんで無振りドドゲザンに56~66.2%のダメージで確2と、物理エースとしてはかなり微妙な火力。
いのちのたまなどの持ち物による火力補強や、はらだいこによる積み、テラスタルによる突破力向上は積極的に組み込みたい。
雪時の物理耐久は無補正A252ガブリアスのげきりんを確定3発に抑えるほど。
強化アイテム持ちや一致テラスタル以外の物理技なら、一致弱点を突かれても基本的には耐える。
等倍物理なら対面ではらだいこを積む余裕も十分見出せるレベルである。
はらだいこ時の火力はB特化アーマーガアをつららおとしで高乱数1発。
じしんでH振りマリルリも確1と等倍で大半の相手が落ちるようになり、エースとして申し分ない火力に。
ちからずくアタッカー型 [編集]
特性:ちからずく
性格:いじっぱり/ようき
努力値:AS252ベースで調整
持ち物:いのちのたま/オボンのみ/じゃくてんほけん/きあいのタスキ/ラムのみ/たつじんのおび/こだわりハチマキ
確定技:つららおとしorれいとうパンチ
優先技:こおりのつぶて/アクアブレイク
選択攻撃技:じしん/ばかぢから/ヘビーボンバー/じゃれつく/テラバースト/はたきおとす
選択変化技:あくび
ちからずくと相性の良い技を中心に戦う。
ゆきかきと違って相手に追い抜かれるリスクが高い為、こおりのつぶてもほぼ必須。
相性補完としても優秀なアクアブレイクも優先度が高いだろう。
最速にすればキノガッサや準速サーフゴーといった苦手な相手を抜けるので、極力素早さは伸ばし切ってしまいたい。
あついしぼう受け型 [編集]
特性:あついしぼう
性格:いじっぱり/わんぱく/しんちょう
努力値:A252 B252orD252
持ち物:オボンのみ/フィラのみ/じゃくてんほけん/ラムのみ/カゴのみ/とつげきチョッキ/じゃくてんほけん
優先技:つららおとしorアイススピナーorゆきなだれ/こおりのつぶて
選択攻撃技:アクアブレイク/じしん/ばかぢから/ヘビーボンバー/じゃれつく/テラバースト/はたきおとす
選択変化技:あくび/あまえる/のろい/ねむる
あついしぼうによる耐性を耐久振りで更に安定させた型。ゆきなだれが扱いやすい点が強み。
本来不利なテツノツツミやテツノドクガにも勝てるようになったり、テラスも合わせれば撃ち合える相手の幅が広いのが利点。
相性考察 [編集]
特定のタイプを持つポケモンとのタイプ相性の補完について記載する。
組み合わせるのを1体に限定せず、自身含め3~4体の組み合わせで「並び」とその中での役割を意識できるよう解説するのもよい。
特定のコンボに組み込む際のパートナーについてはその型の項で解説することを推奨。
対ハルクジラ [編集]
- 注意すべき点
- 完成度の高い物理アタッカー。
つららばりやこおりのつぶてにより、タスキ持ちの相手に強い。
ゆきかきの場合は雪により素早さと物理耐久が強化され、はらだいこを決められると全抜きの恐れがある。
初ターンから高火力のちからずく型も存在する。
あついしぼう型は判別付きづらいが、ほのお技を等倍に抑えてくる。
特に単騎採用されている場合、あついしぼうの可能性があるため、
テラスしていて抜群だからと言ってほのお技やこおり技を安易に撃つのは悪手になる場合がある。
シングルではどの特性も使われ、ダブルでもちからずく以外の採用率は拮抗しており、どの特性かの見極めが難しい。
- 対策方法
- 攻撃種族値自体は高めだが一致技は威力不足。特性や積み技なしでの火力はそれほど高くない。
ゆきかき型ははらだいこを積まれる前に削る、それ以外の特性ならは動かれる前におにびを入れるなど、特性に合わせた対策が重要。
特殊技なら雪でも軽減されないが、雪がなければ物理技も通る。
重いのでけたぐりが有効。